- Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041788011
感想・レビュー・書評
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よしもとばななの小説の表紙絵で原マスミを知った。
音楽家としての原マスミにはあまり興味はない(曲よりも、ストレイシープのポー役が印象深い)のだが、この絵にやられてしまった。
よしもとばななの小説の世界観とマッチしていたので余計に好きになったのかもしれない。
小説と絵が、互いの作品に奥行きを持たせ、引き寄せあっていた。
本書はよしもとばななが題字を書き、短編小説も寄せている。
原マスミの描く女性の裸体は、官能的でありながら、その肢体はバランス良く引き締まって、とても健康的だ。
そして目を閉じ、菩薩のような笑みを浮かべている。
これまでの全てを許し、これからの事も悟っているような、その表情。
人の心(もしくは脳内)の奥底の真髄を見せられているかのような感じがする。
そこに、どちらかというと夢見がちな男性目線の詩が寄せられている。
本書は、「原マスミのファンだから彼の詩も読みたい」というよりは、「彼の絵を深く味わう為に詩も読みたい」という理由で手に取ったもの。
そして今は、文庫サイズながら大切な宝物の1つとなっている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
10年以上どこへ引っ越そうとずっと持って来ている大好きな一冊。吉本ばなな氏作品の表紙絵が満載だが、彼女の作品は本書収録の短編しか読んでないのでこの本のイメージしかありません。絵も詩もほんとうに大好き。
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美しい魂を感じる。また触れたくなる世界観。
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よしもとばななさんの挿絵画家でも有名な、原マスミさんの詩画集。不思議な透明感ある世界観に、気付くと引きずり込まれています。著者、歌もうたっていらっしゃるとか。。。