- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041847152
感想・レビュー・書評
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基本的にちょっとおかしく、変わり者のオーケンだからこそのエッセイ。バンド、オカルト、ネーチャン、ぬいぐるみ…。こんな変わったエピソードが短くサクサク読めるのは楽しく嬉しい。普通ならもう少し導入とか説明が必要になりそう。
「恋とはなんでしょう?」と「オムライザー」が好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オーケンの文章はなんでこんなにも惹かれるのだろう?と考えてみたところ、自分の中に未だたっぷりと蓄え持つモラトリアムと、オーケンの文章ががっつりシンクロしてしまうんだなあ…という答えが出た。
セリーヌ・ディオンのCDにサインを求められたってくだりに大爆笑。
思わず電車で吹き出した。 -
筋肉少女帯の「香菜、頭をよくしてあげよう」が大好きだったので、漢字は違うけど関連しているのかなと手に取りました。
でも直接的には関連してないですね笑
カラオケでその曲を歌った後に「本当に馬鹿なのも、生きることや恋の終わりに怯えているのも"僕"の方だと思う」と言ったら、「何言ってるの?女の方が馬鹿でしょ」と否定されたことがある。
捉え方は人それぞれだから、そっちが間違ってるよとも思わないけど、でも自分と同じように考える人もきっといるはずと思って感想を検索したなぁ。
オーケンさんの他の本をほぼ読んだことがないのでこの本に限ったことではないかもしれないけれど、カルトな映画をキミに教えてあげようと言う"僕"のお話なんだなぁと感じながら読みました。
ごめんね途中で寝ちゃったと言う、カルトな映画に興味はないけれど"僕"のことが愛おしくてたまらないカナの気持ちで読みました。
結論
オーケンさんとても可愛い人だった(*´ェ`*) -
イラク空爆開始の最中にイベントで野球拳とストリップ、原稿書きの仕事が一本20万でそれを喫茶店で書いて時給換算20万。独自の「バンドマンは哲学を持って楽しく遊んでます」感全開の人。
役者は早起きしなきゃいけない、タレントは色んな人に気を揉まないといけない、結果「普通の人なら客席にダイブする女の子のスニーカーの裏を見ることもない」とバンドマン。という「哲学」には笑ってしまった -
再読。
の、はずなのだが後半は記憶にないなぁと思ったら『WEBダ・ヴィンチ 4ちゃんねる‼︎』+αが加わったエクスパンデット・エディションだった。
いつもながら面白い。
FMW元社長 荒川昌一氏の話にしんみりとし、「火を噴く踊り子」を読んで、ストリップ見に行ってもいいかもなんて思った。 -
オーケンはいい
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中学二年の時、オーケンに夢中になって、暫く音沙汰なかったんだけど読み返すことにした。
当然と言えば当然だが、当時の印象とは大分違うものを感じた。滋味のあるエッセーは、「少女よ、好きな格好をするがいい」「最近読んだ本についてダラダラと」など、硬質な文体が見られる。そこには対象と被対象って関係がむしろ強調されていて、多くのエッセーがオーケンのライブの中、「少女よ、ーー」では突然、森閑とした雪の街に引きずり込まれる。
これこそ、オーケンの上手いところだと思う。