- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041852132
作品紹介・あらすじ
ひそかに憧れていた先輩・大沢を追って、同じ心理学の大学院に入学した響子。そこには、彼の恋人・亜々子がいた。響子は、快楽的で奔放な亜々子に反発しながらも、だんだんと惹かれていく…。しかし、亜々子は、やさしい仮面をかぶったエゴイストの大沢に振り回され、傷つけられても全身でそれを受け止めていた。なすすべもなく、二人をただ見守ることしかできない響子。そして大沢が、新しい恋を見つけたときから、三人の心の均衡は、少しづつ崩れ始めた…。激しく切ない愛の物語。
感想・レビュー・書評
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堀田あけみ女史、何冊目になるかな!
「願はくは花のもとにて春死なん
その如月の望月のころ」
西行法師の歌として、161ページにあり。
この本の題名に使われています。
「あれは、私の愛した女性が、この世で一番愛した男。
誰にも渡すものか。」
愛ってこういうものだったかしら?
不思議な感覚でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
潔癖で真摯で、とても美しい小説。
男の登場人物は、ムカつく最低男ですが、(笑) -
最初図書館で借りて読んだ時は全然好きになれず、なのにもう一度借りてみたら手元に置きたくなってしまった本。
登場人物の誰にも全く共感できませんが、とりあえずこの男だけはどうかしていると思います。
でもいるんだろうなー。自分が間違ってないと信じてて(私にもその傾向はありますが)傷つかないよう傷つかないよう立ち回る人間。
(2009.7.23.) -
「あれはあたしが愛した女性が世界で一番愛した男。誰にも渡すものか」
こわいです。こわくてとびきりきれいな恋愛小説でした。
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中学生とか高校生からとかよんでいる堀田あけみ、くされ縁 正直そのころはよしもとばななよりしっくりきてた こういう風にひとを愛するかなとおもってた 恋とか以上に信頼とかでむすびつくようなすがりつくみたいな愛し方をするかなとおもってた 情念とかおもうくらいなんか人のパワーみたいなものにひきずられてかなしくなる 愛というなのもとにで友達が死んだときくらいすごく号泣するで でもわたしはこういう愛し方はしません 今は言える だけどだからって手に持っている愛ははをくいしばって手放しません これは最近古本屋でひさしぶりにであってよんだけど、おんなってかんじだった 今ではさらに いやらしさとか、それでもおんならしくもしたたかにもなれない/なれるわたしをみとめてもみとめていなくともない ただただこういう育っていく本と育っているというのはいいなとおもういます わたしのこころの親友はかけいくんでした
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足元で場所を借りてる猫みたいな。
危ういのが魅力だった。 -
一番好きな本かなぁ。。亜々子は奇人だけど、不思議と共感できる。