ビートルズ詩集 1 (角川文庫 赤 357-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042357018

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  •  2021年に出た北中正和著『ビートルズ』を読みながら,久しぶりにビートルズの歌の歌詞を読んでみたくなって本棚から出してきた。
     この訳詩集(上下2巻)には,ビートルズの全ての曲目が収められているわけではない(ジョンとポール作詞だけ)が,だいたいの訳は掴める。ただし,詩として読もうとすると,なんとも無味乾燥に感じることだろう。それもそのはず,訳者は,ビートルズの英語の歌詞を直訳しているだけなのだ。そのことについて,訳者の片岡義男は「あとがき(一)」で次のように述べている。

    …かたちづくられている世界は、どの曲においてもかなり広くて透明なのだ。聞く人の誰もが、その人の心やエモーション のありようにすなおにした人がいつつ、その透明な空間のどこにでもひょいと身を置ける、そういった不思議な優しさないしは悲しさが、ビートルズの世界には確実にある。その透明さは、手で触れることができるみたいにも思える。
     ビートルズの歌がこのようであるからには、意訳は無限に可能である。その曲と自分との出会い、その曲にみつけだした自分、その曲に託したそのときの自分、などというものまでとりこむなら、意訳する人の数だけ、それぞれに面白く価値のある意訳ができることになる。数多くの人たちの頭のなかで残響しているビートルズは、その人なりに意訳されたものであるはずだ。
     自分の意訳は自分でつくっていただくとして、たとえばいまここでまた、好みのLPをかけてその音を浴びつつ詞の世界を日本語で追ってみたければ、そのときのための日本語訳が、ここにある。ひとつひとつの曲が持つ雰囲気のようなものの判断は、しかし訳者ひとりのものだ。(本書308ペ)

  • 片岡義男訳。
    「だって」とか「僕は負けた」とか、これ何の曲だっけ?となるような、ぶっきらぼーな訳。
    ●「雨が入ってくる穴を/修理しているのです/好きなところへさまよう/私の心をその雨が/じゃまします」(穴を修理しています)

  • お祖父ちゃんの本棚にあった。
    片岡 義男さんの翻訳!

    Golden Slumbers:黄金のうたた寝

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著者プロフィール

1940年10月9日、イギリス、リヴァプール生まれ。1957年にクオーリー・バンク校の友人たちとクオーリーメンを結成、のちにポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンが加わり、ビートルズへと発展する。1962年6月にEMI傘下のパーロフォン・レーベルと契約、リンゴ・スターの加入を経て10月5日に〈ラヴ・ミー・ドゥ〉でレコード・デビューを果たす。1969年9月にビートルズ脱退をメンバーに告げると、同年3 月に結婚したオノ・ヨーコとの音楽活動を開始する。1975年からは主夫として第一線を退くも、1980年11月に『ダブル・ファンタジー』をリリースしてカムバック。それから約3週間後の12月8日夜、ニューヨーク市内の自宅前で襲撃されて死去する。

「2018年 『ジョン・レノン 音楽と思想を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジョン・レノンの作品

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