魚の祭 (角川文庫 ゆ 5-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043437016

感想・レビュー・書評

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  • 戯曲。名も無い役者達が、頭の中で映像となって演じつづける。繊細で不思議な感じ。
    自分的には『静物画』の方が好き。

  • 我が部活で台本として使っている戯曲です。
    正直、最初読んだ時は、読後感の悪い本だなぁというのが第一印象でした。それどころか軽く吐き気ももよおしてしまった位。
    言葉遣いはとても美しいと思います。それこそ硝子細工みたいに。でも、それだからこそ、繊細すぎるというか・・・割れてしまった時の破片の鋭利さ、薄く塗られた毒が、文章の中に見え隠れしているんです。って抽象的になりすぎましたが(笑、ようするに童話みたいなものです。綺麗な薔薇には棘があるっていう言葉を、体で表してる作品です。

  • 台本を読んでいるような気分。
    人間のはかないかんじ。
    くだけたすいかの赤が思い浮かぶ。

  • 戯曲なのにト書きが小説のように美しい。表題より「静物画」に惹かれて買った。

  • 読んだ中で一番好きな戯曲。死をテーマにしてるのがいい。

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著者プロフィール

柳美里(ゆう・みり) 小説家・劇作家。1968年、神奈川県出身。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で、第37回岸田國士戯曲賞を受賞。1994年、初の小説作品「石に泳ぐ魚」を「新潮」に発表。1996年、『フルハウス』で、第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、「家族シネマ」で、第116回芥川賞を受賞。著書多数。2015年から福島県南相馬市に居住。2018年4月、南相馬市小高区の自宅で本屋「フルハウス」をオープン。同年9月には、自宅敷地内の「La MaMa ODAKA」で「青春五月党」の復活公演を実施。

「2020年 『南相馬メドレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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