いちずに一本道いちずに一ッ事 新版 (角川文庫 あ 30-1)
- KADOKAWA (1998年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043448012
作品紹介・あらすじ
『にんげんだもの』『生きていてよかった』など力強く繊細な書によって、現代人の心を強く深くひきつける相田みつを。在家のまま仏法を学び、人間愛の真実を探求し、孤高な精進を全うしたその生涯の喜びと苦難を綴る感動的な唯一の自伝エッセイ。未発表・カラーの書作品39点を収録。
感想・レビュー・書評
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最初の数ページで既にじーんとした
そして母と兄妹への想い
正直者が馬鹿をみる
それでも貫き通せたのは3人分だったからかな
これは手元に置いておきたい書物ですね詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本人なら誰しも相田みつをさんの作品を
見たことがあるのではないでしょうか?
私も何度も目にしていましたし、
よく紹介もされ、ただ好きでしたが、
そんな彼の人生についてはほとんど何も知りませんでした。
彼の人生を知ることによって今まで理解していた気でいた
作品の本当の意味が理解出来たような気がします。
この本を読むと、同じ作品でも、今までと違って見えました。
私は文庫本が好きなので
このサイズで発売されたことはとても嬉しいです。
表紙も凝っていて、とても気に入りました。 -
2012年95冊目。
みつをさんの本は、「にんげんだもの」「いのちのバトン」「生きていてよかった」と、本書以外に3冊読んできたが、本書が一番良かった。
他3書と違ってエッセイが多く、みつをさんを形作った過去の出来事と、それをどう捉えて糧にしてきたのかがとても興味深かった。 -
相田みつおの自伝
感動の本
今の自分にぴったりの書
負けることの尊さ=自分の思いを引っ込めること
自己主張をやめること -
<本から>
親の財産というのは、何も遺さなくてもいけれども、
「あんたのお父さんはたいへんいい人でしたよ」
という、その一言が、我が子に残す一番いい財産じゃなかと思うんです。
人生は、勝ってかっこよく生きることよりも、負けて、恥をさらしたり、
自分の思うようにならないことの方がはるかに多いのではないでしょうか。
私自身がそうなんです。だから、私は、「負ける」ということを、
いつも、題につけるんです。
(略)
底辺を支える人がいて、初めてトップが生きるんです。だから世の中利口だけじゃ
ダメなんですよ。負ける人がいるから、勝つ人がいるんですね。私はね、人間は、
いつでも負ける方にいると、心が安らかだと思うんです。
(略)
人間というんは、途方に暮れる経験をすることが、いかに貴重であるかということを、私は言いたいんです。途方に暮れる経験がないと、人生はわからない。にっちもさっちもいかない、どこにも行く場がない。(略)
本当に途方に暮れる。そういう経験が人間の「いのちの根っこ」を育てていくんです。負けるってことが、いかに大事か。そのことを、私は皆さんに訴えたいと思うんです。 -
面白い
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<u><b>相田 みつをって結構大変な人生を送ってるのね</b></u>
<blockquote>
受け身
柔道の基本は受身
受身とはころぶ練習
まける練習
人の前でぶざまに
恥をさらす稽古
受身が身に
つけば達人
まけることの尊さが
わかるから
みつを</blockquote> -
字といい文字の書き方といいとても好き。癒される。
学校での体験と紙袋の話がとても印象的。 -
相田みつをさんのことばはとても好きで、その時の自分の心のありようで、私を支えてくれる適切なことばが見つかります。子育ての時代にも拙い親である私は相田さんのことばで気づかされることが多くありました。親の私もこれにより育てられていた気がします。ぜひ子育て中のお父さんお母さんにも読んでほしいです。また今この先自分が何をしていけばいいのか悩んでいる私に今のこの時期も無駄ではなくいつかそれが自分の肥やしになると思わせてくれました。また具体的に動けば具体的な答えが出る、ということばにも勇気づけられました。「いのち」という本もあり、本当に苦しんでいた友人に送ったら涙を流して読んでくれました。凡人の私が何を言っても彼女を助けることばは思いつかず、相田さんの力を借りてほんの少しかもしれませんが彼女を助けることができました。悩んで苦しい時、迷ったときにはいつも紐解きたいと思うのが相田さんの本です。ぜひ、心の書として手元に置いてほしいと思います。
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相田みつをさんの言葉は誰でもぐっと来るのが一つはあるように思います。その時心が求めてる言葉に出会う瞬間が好きです。