癌め (角川文庫 え 3-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043472017

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  • 江國滋 ( 江國香織 の父) 「癌め」 

    著者が 癌告知を受けてから、亡くなるまで 半年間 詠み続けた俳句集。

    著者に降りかかった不条理の数々は 残酷にも感じるが、最後は 癌に対して、友情すら感じている著者の生き方に感動した

    最後の俳句 8/8(亡くなる2日前。立秋)
    前文〜敗北宣言「おい癌め 酌みかはさうぜ 秋の酒」


    治療工程ごとに 感じたことを俳句にしており、俳句から追体験できる。告知の時の虚脱感、入院の居心地の悪さ、手術を終えての一安心、テレビの映像から知る日常の素晴らしさなど

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著者プロフィール

江國滋
一九三四年東京生まれ。演芸評論家、エッセイスト、俳人。慶應義塾大学法学部卒業。新潮社勤務を経て、独立。六一年に『落語手帖』を刊行し、以後、随筆、紀行、評論の分野で活躍する。九七年没。主な著書に『日本語八ツ当り』『俳句とあそぶ法』『落語美学』『旅はパレット』『スペイン絵日記』。句集に『神の御意――滋酔郎句集』『癌め』など。

「2023年 『俳句とあそぶ法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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