ぼくんち 中 (角川文庫 さ 36-11)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 151
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043543113

作品紹介・あらすじ

ぼくのすんでいるところは山と海しかない しずかな町で、端に行くとどんどん貧乏になる。そのいちばんはしっこがぼくの家だ――恵まれてはいない人々の心温まる家族の絆を描く、西原ワールドの真髄。

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな鈴木涼美さんの「娼婦の本棚」の一説で紹介されており、興味が引かれて購入。
    作品に引き込まれて一気読みした。
    是非、子供が成長した時に社会の勉強として読ませたい作品(闇金ウシジマくんなども含め)である。

    「海と山しかない小さな土地に貧乏人とガキがへばりついて生きている」ような場所で主人公である小さな次男坊とそのお兄ちゃん、そして長年家出していた母親が、ある日突然連れてきた「その兄弟のお姉ちゃん」の3人がその貧困な町で強くひたむきに生きていく様を漫画で描いた作品。
    貧困がもたらす現実、だれにでも平等ではない神様の存在、自分に見合うだけの小さな幸せの大切さ、抗いようのない貧困から逃れられない運命でも人として失ってはならない尊厳や高貴な魂。
    この3冊からは学ぶことがあり過ぎる。
    これから西原理恵子さんの本を買い漁る自分自身が目に見える 笑

  • 青春篇。ねえちゃん、まん中にいると時間がもったいないよ。泣くか笑うか、どっちかにしないと。そういってる、こういちくんも泣いているような笑っているような顔だった。

  • 大人のための絵本     

    百万回生きた猫を結婚式の引き出物に配るなら、むしろ、こちらを。いや、本当にそれが好きなら良いのですが。

    2010/06/01、読了。文京図書館より借用。

  • 091221(a 100115)

  • どんな人がいいヒト人で、どんな人が嫌なヒトなのか、見かけや職業なんかじゃわからないんだよ。ということは、頭でわかっているつもりでも、なかなか現実はそうはいかないもので。そんな渦中故知の自分の頭を一度揺さぶってくれる。

  • この漫画では女性キャラが良い。一番好きなのはやっぱりかのこねえちゃんですが、こういちくんのお姉さんも結構好き。

  •  もうだめ面白い。はめられてしまった。 もともとサイバラとの出会いは『面白くても理科』に代表される清水義範との共同作品。 この共同作品を読んだときに、西原(こんときゃ にしはら って読んでた)っていったいどういう奴なんだぁ〜、と少し興味を持ってしまったのがその後の道を踏み外ししてしまう第一歩だった。 道を踏み外してよかった。でなきゃこんな面白い作品にはたどり着けなかったのだから。 またまた おねいちゃん のファンだ。なんとも良い味が出ている。なんというか、いやなんとも言えない。ははは スマヌ以下書き足します。『いけちゃんとぼく』が初夏に映画化されるそうです。しかも実写らしい。どんなんだろう。実態がわかるまでは軽々しく観る訳にはいかないな。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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