受精 (角川文庫 は 24-1)

  • KADOKAWA
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (736ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043589012

感想・レビュー・書評

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  • 日本、韓国、フランスの女性。
    それぞれ事故で恋人を失う。
    その恋人の精子が冷凍保存されていた。
    恋人の子どもが欲しい。
    三人はブラジルのセンタに寮を提供する病院に受精のために行く。

    三人と恋人との逢瀬が実によく描かれている。

    そしてブラジルの風景、情景などが細かく描写されている。

    著者の眼差しを感じる。
    こういう感じはなかなか味わえない。

  • こうまでして、ナチスの遺伝子を残すのか・・・と。

  • 09/04/25

  • 広大なテーマをよくまとめたなぁ・・・という感じ

  • 前半から中盤にかけて無意味に長くしている感が否めないけれど、
    飽きながらも読み続けると
    後半部分は意外性があって面白い!

    好き嫌いははっきりすると思う。

    ある意味、問題作。

  • こんなことが実際あったら怖いよね、と云う感じでしょうか。現代というよりは近未来っぽいかなー…という印象を受けます。屹度、事実に気付かなければ主人公はそれはそれで幸せだったのではなかろーか。ストーリーは別として、こんな凄い医療施設があったらいいですよねぇ。

  • こういう事があったのか〜と読んでいましたが
    彼氏が最初から死んでいたのには驚きました。
    きっと作中で亡くなるんだろうという予想が大はずれ(笑)
    何の確信もないのにそう信じていただけ、なのですが。

    死んだ人間の子供を授かるのは、有り得ない事だと分かっているのに
    それにも気が付かない悲しみとはどれくらいのものなのでしょう?

    2冊目より読みやすく、終わり方も納得できるものでした。
    やっぱりあれはあっさり終わりすぎですw

  • 医療サスペンスかと思いきや、意外な結末。
    著者は、九州大医学部卒の精神科医が書いたと聞けば、なんだか納得してしまう展開。
    まぁ、全く予想しない結末だったので、楽しめたけど、最初の宗教チックなにおいが読み進めにくかったから、★3つ。

  • 恋人を交通事故で失った女に振りかかる悪夢、しかも事故も仕組まれたものだった!怖い。

  •  昔、NHK-FMでやっていたアイラ・レヴィン原作の『ブラジルから来た少年』を思い出した。ナチスの遺伝子への関心は、そのまま現代の医学への夢でもあるけれど、ここまでプロットが重なると、少々幻滅。『ヒトラーの防具』の香田少佐が登場してしまうのも、そういう感覚の一部になっていると思う。<br>
     ただ、そうは言っても、やっぱりおもしろかった。この人の文章には想像をかき立てるものがちゃんとあって、それを邪魔しないだけの静謐をもたらす雰囲気もある。

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著者プロフィール

1947年、福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、12年『蠅の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞および第24回中山義秀文学賞を受賞。近著に『天に星 地に花』(集英社)、『悲素』(新潮社)、『受難』(KADOKAWA)など。

「2020年 『襲来 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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