ドミノ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 16287
感想 : 1625
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043710010

作品紹介・あらすじ

一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく!抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作。

感想・レビュー・書評

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  • いろんな方向からいろんな模様のドミノをそれぞれ立ててたら真ん中で「あっ」ってぶつかって、周りと混ざりながら倒れちゃった感じ。

    最初に登場人物紹介が出てきた時に読み切れるか不安になったけど、何度も何度も登場人物紹介と本編を行ったり来たりしたけれど(なんならクライマックスでもちょこっと)、そんなことは問題ないくらい面白かった。
    テレビドラマとかをいろんな角度から見てる気分でした。

    こんなたくさんの登場人物たちを確立させて活躍させる恩田陸さんの構成力?に感動。
    恩田陸さんというと、『夜のピクニック』『常野物語』あたりくらいなのだけど、そのどれとも違うようでほのかなミステリー感があるところは共通してる気がしました。

  • 登場人物が多くて、日があくと内容と人が分からなくなってしまいます笑
    一日で一気に読むのがオススメです!笑
    全体的にドタバタしてて面白いです
    題名の通りドミノのように出来事が繋がって起こっていって最後綺麗にまとまりました!

  • はちゃめちゃだった。登場人物が多かったけど、ページを捲る手は止まらなかった。

  • 様々な登場人物が出ていて交わっていくごちゃごちゃとした展開であった。

  • 様々な登場人物達が紆余曲折を経て一堂に会する様が痛快で面白かった。まるでコメディ映画のよう。視点切り替えが多く、わちゃわちゃしているのが嫌いじゃなければ嵌るだろう作品だった。

  • 読んでいて楽しい、それに尽きます。初めは登場人物の多さにビビりますが、最後にはスラスラ読めてくるのが不思議。飽きずに読破できる名作だと思います。

  • 登場人物多いのですが(20人以上+動物も)、あー!ここであの人とその人が!あー!なるほど!ってなります。少し雑多やけども、出てくる人がしっかりと描き分けられていて、エンタメたっぷりで展開されます。

    in上海が出ていたということで積読へ。楽しみ。

  • 登場人物のほとんどが一箇所に集まる瞬間は群像劇好きにはたまらん。
    なんかデュラララ思い出した

  • 巻頭に登場人物の紹介ページがあるのだけれど、その中に下の名前が僕と同じ登場人物を見つけた‼︎
    僕の人生で、その名前を見聞きしたのは僕以外で4人目、今回は架空人物。この意味の重大さは、松岡さんが、この本を薦めてくれたということ。
    松岡さん?
    僕の大好きな俳優の松岡茉優さんのこと。
    松岡さんが読書好きと知って以来、僕は読書習慣を再開しました。読書は僕と彼女を繋げる唯一の手がかりだと信じています。
    松岡さんが僕と同じ名前を、しかも自分で言ってしまうけれども“レアな”部類に入るような名前を、この本を読んだことで認識していただろうことを確信しました。これもめぐり合わせかな。見つけた瞬間は鳥肌が立ちました。登場人物の名前のことなど、松岡さんは、もう忘れてしまったかもしれないけれど、彼女と僕の共通項を、またひとつ見つけた。いつか彼女に届かないかな、と思いながら、僕は本を読む。僕が勝手に推測して、勝手に喜んでいるだけの話なのだけれど。日常の生活の中で松岡さんの存在を気にかけたり、発見したりして、今日も明日も僕は生きています。
    日々、この作業の繰り返し。
    彼女の存在は、ほんと僕の生きる糧なのだ。

    『木曜日は本曜日』で興奮気味に、この本を勧める松岡さんの熱意に違わぬ驚愕の物語でした。彼女自身の子役時代の経験をして「わかりみが深すぎる」と称していたけれど、子役の麻里花のオーディションのシーンでは、松岡さんの存在と重ねてしまい、ついつい涙など浮かべてしまった。
     

  • 27人と1匹の登場人物。
    舞台は東京駅構内。
    ある夏の日の午後の出来事。

    こんな限られた空間と時間で、これだけの人たちが出会って交差していくストーリー。
    一人一人わからなくならないように少しずつ読もう、と思っていたのに、途中からはもうスピード感あふれるストーリーに引き込まれるし、脳内には東京駅構内のイメージと登場人物の誰がどこで何をしているかもすっかり再生されて、読むのが止まらなくなりました。
    本当におもしろかった〜!
    まさにドミノ!!
    遊園地のアトラクションに乗ったような爽快な満足感

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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