- Amazon.co.jp ・本 (105ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043820023
感想・レビュー・書評
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素敵な優しい言葉がたくさん詰まった葉書たちだった。写真も綺麗で、自分も行ってみたくなるような手紙ばかりだった。彼女とは会えたのかな。
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旅をする「ぼく」が「きみ」に綴る手紙たち。
時々写真がはいっていて視覚と文字で楽しませてくれるのだけど、そのセンスがすごく素敵。ページを開くたびにわくわくするし手紙の内容は優しく愛に溢れている。
”どこにいても、きみを想ってる” -
この本にありがとうと言いたい。元気のないときも悩んだ日も、明るく前に。ずっと私の手元にあるだろう。
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写真家エルンスト・ハースの美しい写真に池澤夏樹が文章を添えた作品。旅に出た男が旅先から恋人に絵はがきを出す掌編形式で詩と小説と紀行文の境界のような雰囲気。
写真も文章も綺麗で旅に出てみたり手紙を書いてみたり詩を書いてみたりと時間を過ごすことの素敵さを感じます。 -
きみが住む星
1992.10発行。字の大きさは…小。
この本は、美しい風景と、愛しい人に宛てた手紙が綴られた、恋の本かと思って最後まで読んでしまいました。
そして、いつ旅が終わって愛しい人のもとに帰るのかと……最後まで気になっていました。
美しい風景を見ながら愛しい人にふみを書く、その思いを私は読んでいて癒され、そしてせつなく感じました。
池澤夏樹さんの本を読むのは始めてです。
【読後】
美しい景色を見たとき、ふと大切な人の顔が思い浮かぶときがあります。この感動を共有したいと...。一枚の風景写真がラブレターになります。 -
いろんな国から送られてくる、恋人からの手紙。
読み進めるにつれて、本当に自分宛の手紙のような気がしてくるから不思議。
最後の、華恵ちゃんのあとがきもすてきです。
旅に出たくなったり、恋をしたくなったり。人によっては、写真を撮りたくなるかもしれないし、はたまた、物語が書きたくなるかも。
ゆっくり読めるときに、手にとってほしい本です。 -
一人旅に持っていく
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ぼくが帰ってくる日を待たずして、こんどは華恵さんが旅に出る。
自分で着る服を自分でつくるため。
”この星の中で、私が出会う奇跡をたくさん見つけて、今度は、私が手紙と写真を送ります。”
楽しみだ! -
花を踏まない馬の話がいい。
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【本の内容】
とうとう旅に出てしまった。
離陸した飛行機から、成層圏の空が見えたとき、ぼくはこの星が好きだと思った。
どうしてなのか考えて、気がついた。
この星には、きみが住んでいる。
きみが住む星をぼくは旅する―。
男は行く先々から、沙漠やアンデスの山、喧噪の都会から恋人に手紙を送った。
朝焼けに息をのみ、渡り鳥に故郷を思い、大地を讃える日々。
美しい言葉と風景を、あなたに。
大切な人に贈る、魂のギフトブック。
[ 目次 ]
最初の手紙
朝焼けコレクター
花を踏まない馬
風景を洗う
向こう側へ行く人たち
魔法使いの家
考えが走る
ゆっくりと飛ぶ鳥
蛍の木
夜間飛行
フラミンゴたち
心のガラス窓
パピルス
宝を探す人々
海から逃げる光
大事なものは空に
丘の上の家に住む日
あふれだした鳥
最後の馬車
長い長い物語
雪迎え
神さまの本当の名
ワンピースの化石
[ POP ]
たとえば地球の反対側から手紙を送るとします。
ペンと紙を用意し、文面を考え、郵便局を探して切手を買ってポストに投函!
それは、インターネットの便利さを知る身にはとても面倒なこと。
でもだからこそ、旅先からもらう手紙には“特別な感動”があるのだと最近感じるようになりました。
池澤夏樹さんの『きみが住む星』には、そんな“特別”が詰まっています。
「ぼくはこの星が好きだと思った。ここがきみが住む星だから」。
地球上の様々な場所から「きみ」に送り続けられる珠玉の言葉と写真。
巻末の華恵さん(きみ)による返信(解説)も含め、まさに魂が震える一冊です。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]