- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043829064
作品紹介・あらすじ
結城中佐の発案で陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校"D機関"。「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。この戒律を若き精鋭達に叩き込み、軍隊組織の信条を真っ向から否定する"D機関"の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く結城は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を上げてゆく…。吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞に輝く究極のスパイ・ミステリー。
感想・レビュー・書評
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短編集で気軽に読めるのは良かった。優秀なスパイが任務を遂行する話は面白いけど、短編だからちょっと物足りなさも感じる。
続編もあるというので、気が向いたら読んでみよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【2024年79冊目】
極秘のスパイ養成機関――通称D機関。圧倒的な指導者結城中佐の元で訓練を受けた者たちは何者でもない誰かになり、「死ぬな、殺すな、とらわれるな」の三戒律を守りながら、今日も世界のどこかで暗躍する。D機関を巡るスパイミステリー5編の短編集。
再読でした。改めて見ると表紙の結城中佐いかついですね〜。偽名が当たり前のスパイの世界で、自分だけが名前を晒してるところも不気味です。きっと、全てが偽物なんでしょうけど。
飛び抜けて優秀なスパイ達のお話ですが、もちろんはい、あっさり解決〜とはならず、結末の見えない話を楽しんで読めました。スパイ視点の話もあれば、第三者視点の話もあって、バリエーション豊富なのも今作の魅力の一つではないかと思います。 -
おすすめされて読んでみた。
終戦中の暗い雰囲気があるが、その中で暗躍するスパイがカッコいい。
毎回スパイの中身が変わるので、一人ひとりに思い入れはないが、結城中佐にはハマりそう。 -
はじめて読む作家さん。
戦時中のスパイに関する短編連作集。
相当に面白い。あっという間に読み終えた。
読みやすい文章とイメージしやすい描写。
展開の早さに飲み込まれる。
次作も出ているので読もうと思う。
以下、解説
結城中佐の発案で陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校「D機関」。
「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。
この戒律を若き精鋭達に叩き込み、軍隊組織の信条を真っ向から否定する「D機関」の存在は、当然、猛反発を招いた。
だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く結城は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を上げてゆく…
吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞に輝く究極のスパイ・ミステリー。 -
サクサク読める 大学生の時に読んだことを思い出して懐かしかった
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キレがあって、サクサク読めて面白い。短編なのが惜しい。
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めちゃめちゃ切れ味のあるスパイミステリ。
どの短編も面白かった。 -
スパイの話。面白かったです。
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かっこよくておしゃれなストーリーでした!
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これは面白い!
無駄を削ぎ落とした硬質な文章で展開される、静かに強かに任務を遂行するスパイ短編集です。久々の一気読みでした。
スパイとは見えない存在であり「自死や殺人は愚の骨頂」、壮絶な訓練の果てに待つ「無名性」を徹底した個性派達の活躍を楽しめます。そして、この言葉を冷淡に言い放つD機関創設者の結城少佐に、最後は男惚れしてしまいます。
オススメ!