万能鑑定士Qの事件簿VI (角川文庫 ま 26-315)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年10月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043836475
作品紹介・あらすじ
町工場が作った洋服を、世界的に名の知れたショップに流通させられると豪語する女が現れた。雨森華蓮・26歳。海外の警察も目を光らせる彼女のもうひとつの顔、それは"万能贋作者"だった。彼女が手掛ける最新にして最大の贋作、MNC74とは何か。鎌倉の豪邸に招かれた凛田莉子を待っていたのは、不可思議にして目的不明な鑑定依頼の数々だった。莉子にとって最大のライバル現る。書き下ろし「Qシリーズ」第6弾。
感想・レビュー・書評
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万能鑑定士対万能贋作士の美女対決。贋作士が偽物として仕立てあげたかったものは何かがメインテーマ。というか、これが2ヶ月に一回刊行されてたらしいということに頭が下がる。このクオリティと、ありったけの豆知識を織り込んで作品にするところ。昔、名探偵コナン作者の青山剛昌が分業制で作品を作っているといううわさがあったが、同じことを疑ってしまう。
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ライバル登場。莉子がここまでやられっぱなしになったのは初めてだから新鮮だった。
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出だしから面白かった。
なるほど~、こういう犯罪もあるんだ、といつものことながら感心してしまいました。
でも、今回の犯人は女性で主人公にも挑戦的。
今まで主人公が犯人に対してこんなに後手後手だったことはあまりないと思うのですが、今回は、主人公が軽い敗北感を味わっていて、読んでいて切ない気持ちになりました。
切ない気持ちになるほど、このシリーズや主人公が好きだったんだなぁ、と新たな発見でした。 -
今までの6作の仲で一番楽しいと思えた作品。
莉子と万能贋作者の雨森華蓮の対決。前半、押されっぱなしの莉子が後半、華蓮を追い込んでいく立場を変えた展開がすごい。
小笠原と莉子の展開のない展開も見慣れた光景になってきたこの頃。最後の華蓮の行動は救われたな。もし今後、登場する機会があったら味方としてであってもらいたいです。 -
謎が解ける瞬間の爽快感はいつも通り。万能贋作者との対決は双方譲らない知識の応酬で常にわくわくが続いた。最後はあっさりだった印象だけども、万能贋作者の人柄は強く印象に残った。
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万能鑑定士VS万能贋作者。
駆け引きもなかなか面白いが、最後のエレベーターのからくりが一番面白かった。連打して、行き先階を取り消し出来るのは東芝製だけなのね。
いろんなエレベーターで試してた私はやっぱり無知? -
謎解きは相変わらず、やられた〜と唸ってしまう。それでも、ページを捲るスピードが鈍くなる感じの物足りなさ。