池辺の棲家 (角川文庫 か 49-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043851010

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  • なんだろう…爽やかなんだけどどっか暗い…老女視点だからかな…

  • 池の畔に住むある夫婦の話。
    静かに時間が流れる中、普通の暮らしをしているようだけど、
    定年後の夫は母の介護で実家に、息子は行方不明。
    自分もペースメーカーを入れている。
    特別なことは何もない日常のようなストーリーだけど、どんな生活の中にも物語ってあるんだなと感じられた1冊。

  • これは鳥。心臓にペースメーカーを入れた初老の女性が池辺に住んでいる。夫は老母の介護で家をしばらく出ている。池に来る鳥たちを、夫婦は異なる方法で観察して愛でる。穏やかそうな60女の内面は、悪意で直接的なアホ行動に出ない分、不気味で、でもふっとほどける時がある。

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著者プロフィール

1936年札幌生まれ。41年両親とともに北京に渡り、47年引揚船に乗り帰国。北海道大学農学部卒業。農林省農業技術研究所に勤める傍ら、「三田文学」に作品を発表。72~89年自然観察会代表。82年「野餓鬼のいた村」で第14回新潮新人賞、83年「夢の壁」で第88回芥川賞、91年『尾崎翠の感覚世界』で芸術選奨文部大臣賞、2002年『長江』で毎日芸術賞を受賞。08年から財団法人北海道文学館顧問。日本野鳥の会会員。

「2015年 『尾崎翠の感覚世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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