殺人鬼 ‐‐覚醒篇 (角川文庫 あ 45-5)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043855056

感想・レビュー・書評

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  • 有名なホラービデオの世界がさらにパワーアップした形でここにあります。映像とは違うのでさらっと読める人はいいですが、そういうのが受け付けない方は絶対やめておきましょう。最初から何かが隠されているのは想像できます。十数年前に一度読んでグロさだけが印象に残った本作でしたが、今回は読んでいる間に違和感からそれを思い出しました。鋭い方は読んでいてある程度は気づくと思いますが巧妙に仕掛けられていますので、トリックを当てようとするよりスプラッタ描写に戦きながら一気に考えずに突っ走って読んで最後に驚く方がいいと思います。

  • スプラッタ。なんか寒気がするほどグロく感じました。嫌いではないが、読む前に心の準備が...

  • 年齢も職業もバラバラ、ただ一つ、とある条件のもとに集ったサークル。その夏合宿で訪れた山で惨劇が起きる。

    もう本当に見事な殺戮劇。ホラーもスプラッタも平気だけど、これはなかなかのグロさ。綾辻さんて、こんな作風だっけ?と今までの綾辻行人のイメージが覆った。

    でも、ただグロいだけじゃなく、随所に細かい仕掛けがしてあり、最後の最後で、それまでの小さな違和感がきれいに繋がっていくところが素晴らしい。
    序盤からバリバリ伏線が張ってあり、何となく読めそうなんだけど、登場人物の多さと殺害方法の異常さに気を取られ、読みきれなかった。

    結局殺人鬼の正体は分からないまま。続編というか逆襲編が出ているようなので、そちらではっきりするのかな。

  • 題名のとおり殺人鬼が登場し、殺戮の限りを尽くす物語です。
    かなり序盤からエログロな描写が多く、想像していると気持ち悪くなってくるストーリーです。
    しかし、ただのグロ小説と思い読んでいたら、まさかのラストで衝撃の展開が待っていました。
    内容、設定ともに深い、といえる作品だと思いますので、ただグロい小説ではつまらないという方も楽しめると思います。
    二巻である「逆襲編」も出ているので、すぐにでも読みたいと思います。

  • 登場人物や細かい事を普段からメモして読み進めているので、今回の叙述トリックにはすぐに気付けました。

    麻宮くんが好きなので、ユッコちゃんと結ばれてほしかった。
    みんな、どんどん死んでくんだもんなぁ。

    結局…殺人鬼の正体が分からず。
    逆襲編で明らかになる…のか?

  • タイトルに相違ない。というか、そのまんまですね。
    スプラッタミステリーとでも言うのか、分かってて読んだけど、なかなか強烈な一冊でした。
    サスペンスもホラーも好きなんだけど、これはちょっと苦手かな。続編はパスします。
    狂気に至る過程、血みどろ復讐劇、そっちの方が好みかな。どっちにしろ悪趣味ですね。

  • なんか凄い疲れる文章……。
    オチも個人的にはあまり納得できるものでもなく…映像化したらいい感じにB級映画が出来上がると思う。

  • 怖くてじっくり読んでなかったから、全然気がつかなかった。

  • 殺人の様子が凄く残酷に書かれていて思わずおぇってなりました。

    内容は少しわかりにくくて、ネタバラシのときもビックリ感があんまりありませんでした。

    文章は読みやすく、すぐ読み終えました。

    双子ってのは気がつかなったです。思い出すとみんな兄妹の話をしていましたね。

  • 叙述トリックの醍醐味である、「なにかがおかしい気がするんだが一体なにがおかしいのかわからない」というモヤモヤからラストで全ての話が帰結する思考のジェットコースターを味わうことができる。オチとしては個人的にはあまり好きではないオチ(超現実的ではないけど、「日常で普通に起こりうる状況」でもないため)だが残虐描写と合わせて圧倒的な筆力を感じる。内容は親や友人には見せづらいもの(性的/残虐描写)だし装丁のイラストと夜中に目が合うと肝を冷やすので要注意な一冊である。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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