クローズド・ノート (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 4825
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043886012

作品紹介・あらすじ

堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしている。そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でそのノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった-。

感想・レビュー・書評

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  • 自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でそのノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった―。(e-honより)

  • あらすじ

    『火の粉』『犯人に告ぐ』の俊英が贈る、新たなる感動作!
    香恵はバイトとサークルに勤しむごく普通の大学生だ。ある日、前の居住者が置き忘れたノートの束を見つける。興味本位でノートを手にする香恵。そのノートが開かれた時、彼女の平凡な日常は大きく変わり始める。─Amazon本の概要より



    感想

    だいぶ前に一度映画で見たことがあり、ストーリーは朧気ながら覚えていたのですが、雫井さんの書くラブストーリーってどんな感じなんだろう、と思わず手に取ってしまいました。
    大学生の女の子が主人公なのですが、ちゃんと女子大生になれているのに驚きました!
    これを男性が書いたなんて思えない!
    青春を丁寧に優しく描いていて、振り向いて欲しくて、振り向いてくれなくて、切なくて、近づきたくて、大人になりたくて、かなわなくて…
    その後どうなったんだろ?
    素敵な物語に出会えてよかったです!

  • 一瞬の恋でもいいじゃないか。
    その一瞬のために生きてみるのもいいじゃないか。

  • 万年筆もええやん

  • 最初のページから香恵の話が始まるところは
    一瞬、ん?となったが読み進めていくうちに納得。

    タイトルから暗い悲しい話かと思ったが
    最後はとても温かい気持ちになった。

    最後の方で香恵が鹿島に言う言葉が個人的にはとても刺さってスッキリもした。

    分量はしっかりめだけどどんどん読み進められる。

  • 恋愛ものの小説であり、この著者にとっては新ジャンルだな~と読み進めていましたが、最初の方でなんとなく今後の展開が読めてしまいます。

    でも、そんなことは関係なく、ストーリーにぐいぐい引き込まれていきます。
    小学校の女性教師である伊吹先生・・・
    伊吹先生が、本当にそばにいるかのように錯覚してしまうのは、私だけではないでしょう。

    ラストで、ある作品展があるのですが・・・
    そこでの出来事は、何回読んでも涙が溢れ出てきます。
    本当に暖かい、やさしい気持ちになれる珠玉の小説だと思います。

  • 引っ越し先の押入にあった前住者の日記を読んで感動するものの、最後には現実と交錯する恋愛ファンタジー。?ちょっと天然な主人公の言動も面白かったが知らない男がバルコニーを見上げる辺りから何となく話の先が想像出来てしまったのが残念。

  • 面白かった!
    日記の中の先生と読んでいる世界が交互に混ざって、物語が進んでいく様子がよかった。
    オチは途中から想像できたけど、想像通りでよかった。
    ほっこり心温まる話を読む時にはちょうどいい。

  • もしこれからこの本を読みたいという人がいたら「月の満ち欠け」を勧めるかな。

  • 素晴らしい作品です
    登場人物が魅力的な人たちばかりです
    万年筆にこだわった記述や会話も面白い
    読者にはちゃんと気づかせているのに主人公だけがいつまでも気づかない
    という逆叙述トリック(笑)という手法で、
    いつ気づくんだろ?
    という期待を抱かせながら一気に読ませます
    重くなく、軽くなく、読後感、すごくいいです
    習作でなく、秀作ですね
    ーーーーー堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを感じてはいるが、何 か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしている。そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でその ノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった―。

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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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