きみが見つける物語 十代のための新名作 恋愛編 (角川文庫 あ 100-105)

制作 : 角川文庫編集部 
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043894055

作品紹介・あらすじ

はじめて味わう胸の高鳴り、つないだ手。甘くて苦かった初恋。一晩じゅう泣き明かした失恋でさえも、いつかたいせつにしまっておきたい思い出になる…。旬の作家が集結、それぞれが描いた恋の物語とは?いまどきの名作を厳選、超豪華ラインアップでおくる短編小説集『きみが見つける物語 十代のための新名作』。「恋愛編」には、有川浩、乙一、梨屋アリエ、東野圭吾、山田悠介の傑作短編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 青空フレークはいまいちだが、全体的に面白い話が多かった。
    「青空フレーク」梨屋アリエ
    美人の美野里は恋を知りたくて下級生を観察する。下級生の心でフレークできたり、踏切音したりという不思議エピソードないほうが面白い。
    「しあわせは子猫のかたち」乙一
    家を出て、遠くのおじの家で一人になりたい気持ちを持った主人公がそこにいた幽霊のような存在と係わるうちに不思議現象のなぞが解っていったり心がほぐれていったりする。ネコがからむのも良い。
    「黄泉の階段」山田悠介
    恋人を失った主人公がもう一度本当の恋人だけが会える神社に行く。恋人と、主人公の関係になにかあるようなネタふりで、それも解けつつ話進む。
    「植物図鑑」有川浩
    主人公がイケメンのイツキを拾って一緒に過ごし始めるまで。
    「小さな故意の物語」東野圭吾
    学校の転落死の謎を友人の達也が解いていく。解き方とかが初期作品とはいえ東野圭吾っぽかった。

  • 2011.12.6

  • 梨屋アリエや乙一、山田悠介、有川浩、東野圭吾の5人が描く恋愛物語です。「恋愛編」と書かれていたので、「甘い話ばっかりかな」と思っていたのですが、ファンタジーやミステリーの話も入っていて楽しめました。恋愛系の話が苦手な人でもこれなら読めると思います。さらに、5人の作家の物語が1冊で読むことができるのでお得感がありました。「この作家ってこんな話も書くんだ!!」と、作家の新たな面も知ることができました。

  • 有川さんの植物図鑑を読みたくて

  • 本が苦手とか、軽く読みたいって人には良いかも。
    苦手な作家さんもいるけど、短編だから読めたかな。
    どの作家さんも、不思議な後味がありました。
    恋って綺麗な感情ばっか生み出すものじゃないよねー。

  • 十代のための名作とあって、どの作品も素敵で、有名著者に触れるきっかけになれば良いですね!
    乙一さんの「しあわせは子猫のかたち」山田悠介さんの「黄泉の階段」がよかったな。

  • 有川浩さんを読むために借りましたが、まさか植物図鑑の途中まで・・・(笑)

    ほかの作家さんも面白かったです。

    そのあと、植物図鑑も借りてきました

  • ついつい買ってしまうアンソロジー。
    有川浩、乙一、東野圭吾と好きな作家さんが3人も名を連ねていれば、買わずにはいられません。

    が、よく見ずに買ったことをとても後悔。上記3人の話は既読でした…やってしまった!

    「十代のための」とタイトルにあるように、比較的読みやすい作品をまとめたものなのだろうと思います。それを「読みやすい」と取るか「薄い」と取るかは読む人次第かな。

    「あおぞらフレーク」(梨屋アリエ)★★★☆☆
    しゃりーんとあおぞらを割ってしまうような恋、憧れちゃうかもしれないです。

    「しあわせは子猫のかたち」(乙一) ★★★★★
    「失はれる物語」収録の短編。
    何度読んでもじんわり心に沁みます。

    「黄泉の階段」(山田悠介) ★☆☆☆☆
    ストーリー云々以前に、腑に落ちない言葉遣いが気になって、なかなか読み進められませんでした。珍しいなぁ。

    「植物図鑑」(有川浩) ★★★★☆
    同名小説の冒頭の部分を切り取ったもの。この話が面白くなるのはまだまだここからなので、ぜひ全部読んでほしいです。

    「小さな故意の物語」(東野圭吾) ★★★★☆

  • 色々な作家の短編集の集まり。
    作家の5人中4人が
    大好きな作家さんだったので
    思わず買ってしまいました。

  • 収録作品は以下5作

    梨屋アリエ あおぞらフレーク
    ------------
    恋をしたことがないのに恋多き女と勘違いされている中学3年生の美野里は、
    ある日、片思い中の下級生の頭上から降ってきた欠片を食べる。
    その味を忘れられない美野里は、欠片を集めるためその下級生と仲良くなる

    ☆ときめいた時に空から降ってくるフレークや、
    迷った時に鳴り出す踏切の警報音という設定が素敵
    フレークで他人の恋を味わうってなんか良いな
    不思議だけどかわいらしいお話でした
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    乙一 しあわせは子猫のかたち
    ------------
    一人暮らしを始めた人付き合いが苦手な主人公が、
    そこでの不思議な出会いをきっかけに少しずつ変わっていく

    ☆乙一が大好きで、この作品も読んだことがありますが、
    やっぱり何度読んでもあったかい話だと思います
    あまり干渉はしないけどいつの間にかお互いの事をわかっていて、
    理想的だけど実は切ない。ウーン、乙一すごいなぁ
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    山田悠介 黄泉の階段
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    恋人を事故で亡くし悲しみに暮れる板垣は、
    死んだ恋人にもう一度会えるという噂がある"黄泉の神社"を探す。

    ☆正直、あまり面白くないです
    それは頭悪すぎだろ!とか、天の声も現代に適応するのかとか
    ツッコミ所が満載です。オチが読めてしまうのも
    ちょっと読む気を削がれてしまいました
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    有川浩 植物図鑑 Paederia scndens var. mairei
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    さやかは、植物の名前と共に
    自宅近くで行き倒れていた男と過ごした日々を振り返る

    ☆恋とは違う変わった関係の2人だけどなんだか羨ましい
    だけどやっぱり、植物とか音楽とか映画とかなんでもいいけど
    何かにちなんだ思い出があると、一緒に蘇ってしまうものですね(´д`)=з
    続きが気になるっ!
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    東野圭吾 小さな故意の物語
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    親友の死に疑問を抱いた高校生の良が、事件の真相を探る

    ☆途中、勝手に肩透かしをくらった気になりつつも
    最後には納得出来た、という感じ
    死んだ達也の恋人で、良がずっと想いを寄せていた洋子については
    まったく魅力が感じられず、むしろ何処が良いの?
    なんてことを考えながら読んでました
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    恋愛でくくるのは少し微妙かもしれないけど、
    読んだらきっとほんわかします

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著者プロフィール

角川文庫編集部

「2008年 『きみが見つける物語 十代のための新名作 スクール編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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