- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043913022
作品紹介・あらすじ
国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。父は町で唯一の病院、月ノ森総合病院の院長であり、権勢を誇る月ノ森家に、2人は畏怖を抱いていた。と呼ばれる頭部が蜥蜴の爬虫人に出迎えられた2人は、自宅に併設された病院地下の死体安置所に連れて行かれた。だがそこでは、権力を笠に着た雪麻呂の傍若無人な振る舞いと、凄惨な事件が待ち受けていた…。
感想・レビュー・書評
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大本命、読むのが勿体なくて積読される悲劇の粘膜シリーズ第二弾。
「河童」の次は「蜥蜴人間」 「髑髏」の次は「姫幻視」相も変わらずのぶっ飛んだ世界観に導入される密林の化け物達。30センチを超える蛭に人の腕を喰らおうとする巨大ミミズ 更にそれを食するテラフォーマーズ(G) 知らん方からすればハテナマークのオンパレであるこの世界観を一から説明したら世が明ける。夜では無いです世紀跨ぎます。
物語は雪麻呂サイドと雪麻呂の友人の兄サイドで進む。雪麻呂Partでは自分のイタズラが過ぎて死んだ友人を別の友人に解体させ、自身の父の権力にて不慮の事故とし隠蔽しようとする雪麻呂の傍若無人な振る舞いで幕開。支配する者とされる者たちの暴力と血と淫で塗れた描写が続く。グロいです。
兄Part。
ここでも当たり前のように理不尽が飛び交い人がバタバタと脱落していき、更に上記怪物が乱入ともうお祭り騒ぎ。蜥蜴人間達もしっかり登場。言うまでもありませんが暴力と淫に塗れております。
この作者様は本当に人を壊すのがお上手だ。
そしてなにより雪麻呂と富蔵のキングオブコントな二人。彼等の会話のテンポが気持ち良く感じたのは私だけではないはず。全てを理解した後に富蔵の応援歌を考えると...なんとも居た堪れない...
(フレフレぼっちゃん!イケイケぼっちゃん!)
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この人は本当に人間なのだろうか...と不安になる著者の脳内。前作「粘膜人間」で鳥肌のその先へ連れていってくれた「髑髏」の存在も凄かった。人間の破壊とメンタルの破壊を繰り返す悪魔のような書物だった。それを踏まえての今作品。
今回の髑髏枠は「姫幻視」だろう。やはり私は女性側として健全に正常に完全に引かせていただきました。気になったそこの麗しき貴女、共にこの不快感を味わおうじゃありませんか。
恐らく「粘膜シリーズ」は内容を全てお話出来たとしても人にこの世界観を伝えるのは不可能だろう。手に取り読んで初めてこの気狂いな世界を体感出来るのだ。決してオススメはしませんが。
手に取ったら後悔するかこの凄まじい世界観に感嘆するかのどちらかです。残念ながら圧倒的に前者側に陥る方が殆どだと思う。
....ホラー映画嫌いなのに気になって見ちゃってその夜を全力で後悔しながら眠りにつくタイプの貴方の傍らにそっと置いときます。 -
粘膜シリーズ第2弾!
前作とあんまり関係ないけど…
まぁ、何というか凄い世界ではある。
そういう雰囲気は、前作と同じ…
こういう世界は、やはり、帝国陸軍みたいな戦時中が合ってる感じ。
何やねん!爬虫人って…
何か召使い的に、雇ってるけど、こんな知性のあるの使うの怖い。
グロいのオンパレードで、分かってはいたんやけど、凄い。
そんな平気に人殺したり、生き返らせたり、更に切ったり付けたり…理不尽極まりないが…
神様をあっさり冒涜してる感満載!
何か昔、ホルマリン漬けの死体が浮いてくるのを沈めるバイトを思い出した…(都市伝説かも?ホンマにあるか不明…)
しかし、これにハマるのが、我ながら…自己嫌悪(^^;;
雪麻呂くん〜人として外れまくってるけど、富蔵さんと幸せに〜!
もう第3弾も手元にあるし。
もう少し温めてから読も〜(^_^)v -
なんて天才的な想像力。
「粘膜人間」同様、旧国家の日本が舞台なのですが、頭が蜥蜴の爬虫人の村がナムールに存在し、独特で想像を絶する世界観が広がります。
金持ちでわがままな病院の息子、雪麻呂が、友人や家族との関係で生じるトラブルが気持ちいいくらいあっさり処理されていくのが、何だか爽快です。
エロくてグロテスクでバイオレンスですが「愛」がテーマなのだと思います。
ラストもすごく良かったです。
とんでもない世界観のお話ですが、道徳のお勉強にもいいかもしれません、、、よ?
刺激強めですが。 -
意外にミステリ要素が強く新鮮だった。相変わらずどこまで本気なのかがわからない。トカゲ人間が存在する世界で種明かしをされたところで変な笑いしか出てこないんだよな。
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粘膜シリーズ。
へルビノなる蜥蜴人間が登場。
前作同様、読み終わるといろんな意味で疲れるなぁ。富蔵さんがいいキャラです。 -
強烈‼︎
前作は夢で見たから描けたのだと思った。
それに匹敵するモノを創作できる筆者卍
そもそもあんなのを夢で見ること自体が超絶脳 -
グロテスクながらも、ユーモラスさ、爽快感のある話だった。富蔵のデンデン太鼓の応援歌がよかった。
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タイトルは似ていいるけれど、前作と完全な繋がりはないので前作未読でも問題なし。
問題あるとしたら、あなたの……。
日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞している本作。
読んでいるうちは「(推理…?)」と思うが、ラスト数ページ、最後の一文で仰天。
〇〇が〇〇なら〇〇のシーンの〇〇はどんな気持ちで……(〇の数は実際の文字数ではありません)。真相わかって再読すると、余計に笑っちゃう、いやグロい?いや悲しい?
第一章は導入。ここで合わなければもう合わない。
第二章は冒険。正直きつい。
第三章は覚悟。ここまで読んだのなら……これから先を読む勇気があるのなら……どうぞ。 -
液体がびちゃびちゃとはね、粘液が飛び散り、首がスパッと切れて頭が飛んで血が吹き出すスプラッタゴアホラー。
エロ、グロ、笑い、マッドサイエンティスト。B級要素が完璧に揃ってます。各章は関連なさそうですが最後に伏線回収で繋がります。ホラー愛を凄い感じます。
読了お疲れ様です(笑)
うんうん、そうそう、と終始にやつきながらレビューを読んでいた私を許して下さい!
読まないと伝わらな...
読了お疲れ様です(笑)
うんうん、そうそう、と終始にやつきながらレビューを読んでいた私を許して下さい!
読まないと伝わらない世界観なのに、オススメすることを躊躇してしまうジレンマ( *´艸`)
繋がりの無いようで別の粘膜シリーズにある方が登場したりして、どうやって全体像を考えているのかと。
作者さんの頭の中を覗いてみたいものです。
またレビュー楽しみしています。
富蔵サイコー!( ´∀` )b
うふふふふ...待ってました(◦ˉ ˘ ˉ◦)←
残念ながら確実に、読んでプラスの何かを得る事はないですからね、、...
うふふふふ...待ってました(◦ˉ ˘ ˉ◦)←
残念ながら確実に、読んでプラスの何かを得る事はないですからね、、、
純粋な読書好き様にこそ勧められない複雑な代物です。。。笑
そうみたいですね..!!!
完全にー混ぜるな危険ー信号出てる気がしますが、自作も楽しみにして読みたいと思います(≧ω≦)
虎視眈々とヘルビノ語習得を狙っているこんな私の本棚をいつも見に来てくれてありがとうございます!!ぷるっきゅるん!!
富蔵雇いたいでございやす!!
私も奏悟さんのレビューこれからも楽しみに待っております...♪*゚