セメント樽の中の手紙 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043917013

感想・レビュー・書評

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  • 表題作をはじめ、どの短編もせちがらく、泣いてしまいました。哀しいだけで終わらない、暗い救いを見出させてくれるのがこの本の素晴らしいところです。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    書斎の本棚から百冊(佐藤優選)66
    文学についての知識で、想像力、構想力を豊かにする
    『蟹工船』よりもずっとリアルに労働者の生活を描いている。

  • 「セメント樽の中の手紙 」
    内容を何も知らずに読んだので、衝撃的かつ怖かった。

  • 書名と同じ「セメント樽の中の手紙」と最後の「氷雨」がいい。
    プロレタリア文学は読んでいてつらくなる。
    小林多喜二のものよりも葉山嘉樹のほうがせつない。

  • 不条理と一言では言えない世間の荒波と日常風景。プロレタリアだけが弱者でもない、だれが弱者だ!?セメントの神に祈るしかない。「お願いですから、セメントにだけは巻き込まないでください」ってな。

  • 最近、起こった塩酸事故。思わず思い出してしまった、このお話。ご冥福をお祈りします。

  • 物凄く短いんだけどオチは結構好き。

    初っ端のセメント樽の中の手紙はあらすじからなんとなーく内容読めてたけど良い意味での後味の悪さが絶大。
    というか収録作8作品とも不健全で病んでる感じ。とても面白かった。

    短いので同じプロレタリア文学でも蟹工船より読みやすくてオススメ。

  • 表題作は道徳の教科書で読んだけどすごかった…。
    重く、苦しく、極限。衝撃のプロレタリア文学です。
    ホラーな「死屍を食う男」はまた別の魅力です。

  • 最近、『蟹工船』が話題ですが、個人的にはこの「セメント樽の中の手紙」の方がすばらしいと思います。

  • 2024.02.03

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著者プロフィール

1894年福岡県生まれ。早大高等予科除籍。海員生活を経て、労働争議を指導。1923年名古屋共産党事件で検挙され、刑務所内で「海に生くる人々」「淫売婦」を執筆。小林多喜二と共に日本プロレタリア文学の双璧と評されたが、体制支持へ傾き満州開拓に関わる。45年、中国で死去。

「2008年 『セメント樽の中の手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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