- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043918010
感想・レビュー・書評
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いしいしんじ氏を表現するなら、
「絵のない絵本」
毎回言ってきたけど、
この本は、その集大成と言っていい。
チープなファンタジーがたくさん散りばめられた、短編集。
昔話などの伝承文学や絵本などは、残酷がつきもの。
この本に収録された数々の物語も、たくさんの残酷が埋め込まれている。
深く考えずにさらっと読むこと!!
お気に入りは
「カラタチとブルーベル」
「緑春」
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・・・これ、だいすきなんです・・・!!カラタチとブルーベルにウワアア(´;ω;`)となり、横浜ジェーンのなんともいえぬ極彩色に黙り込み、薄桃色の猫たちに震え上がる。なんておもしろい作家さんなんだ・・・! いままで読まなかったことを公開しました。本当におすすめ。ひとりでも多くの人に読んで欲しいです。いしいさん、ほんとにすごい。
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衝撃でした。
でも、ずっと残ってる。 -
なんて言ったら良いのか『夢』を見ているみたいな気分になる本。無防備に、ふんふん、と読んでいるとエラい目に遭います。読み終わって我に返ってみると、このお話の数々が、手のひらに収まる小さな本に詰まってるのがなんだか不思議。
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こどものときに、おばあさんから聞いた昔話のような、おそろしさがありました。
すりガラス一枚隔てたところから見た、きらきら光る世界です。と言われているようでした。 -
一つ一つが異様に心に残る短編集
どれから読んでもいいけど、
どれから読んでも全部一気には読めない
中でも
「すげ替えられた顔色」がお気に入り
「私の顔じゃない!私はもっと綺麗なはず!」
現在の美を求め続け、ありのままを否定する風潮をあざ笑っているかのように思えた
母曰く「美の市場は永遠に拡大する」
子曰く「結局自意識の拡大さ」 -
個人的にいしいさんは短篇集が好きです。
でも『東京夜話』のほうが好きかな。