白の鳥と黒の鳥 (角川文庫)

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感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043918010

感想・レビュー・書評

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  • いしいしんじ氏を表現するなら、

    「絵のない絵本」



    毎回言ってきたけど、
    この本は、その集大成と言っていい。

    チープなファンタジーがたくさん散りばめられた、短編集。
    昔話などの伝承文学や絵本などは、残酷がつきもの。
    この本に収録された数々の物語も、たくさんの残酷が埋め込まれている。
    深く考えずにさらっと読むこと!!


    お気に入りは
    「カラタチとブルーベル」
    「緑春」



    おススメ

  • ・・・これ、だいすきなんです・・・!!カラタチとブルーベルにウワアア(´;ω;`)となり、横浜ジェーンのなんともいえぬ極彩色に黙り込み、薄桃色の猫たちに震え上がる。なんておもしろい作家さんなんだ・・・! いままで読まなかったことを公開しました。本当におすすめ。ひとりでも多くの人に読んで欲しいです。いしいさん、ほんとにすごい。

  • 衝撃でした。
    でも、ずっと残ってる。

  • なんて言ったら良いのか『夢』を見ているみたいな気分になる本。無防備に、ふんふん、と読んでいるとエラい目に遭います。読み終わって我に返ってみると、このお話の数々が、手のひらに収まる小さな本に詰まってるのがなんだか不思議。

  • こどものときに、おばあさんから聞いた昔話のような、おそろしさがありました。
    すりガラス一枚隔てたところから見た、きらきら光る世界です。と言われているようでした。

  • 一つ一つが異様に心に残る短編集

    どれから読んでもいいけど、
    どれから読んでも全部一気には読めない


    中でも
    「すげ替えられた顔色」がお気に入り

    「私の顔じゃない!私はもっと綺麗なはず!」
    現在の美を求め続け、ありのままを否定する風潮をあざ笑っているかのように思えた

    母曰く「美の市場は永遠に拡大する」
    子曰く「結局自意識の拡大さ」

  • 個人的にいしいさんは短篇集が好きです。
    でも『東京夜話』のほうが好きかな。

著者プロフィール

いしい しんじ:作家。1966年大阪生まれ。京都大学文学部卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲二文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞、16年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『トリツカレ男』『ぶらんこ乗り』『ポーの話』『海と山のピアノ』『げんじものがたり』など著書多数。趣味はレコード、蓄音機、歌舞伎、茶道、落語。

「2024年 『マリアさま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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