よくわかる真言宗 重要経典付き (角川ソフィア文庫)

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  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044001353

作品紹介・あらすじ

三密加持による「即身成仏」を説く真言密教。仏教各派にも多大な影響を与える、大乗仏教最高の教えとはなにか。知っておきたい基礎知識はもちろん、空海や高僧たちの生涯、護摩や調伏法といった行法、大日如来や五大明王などの諸尊、高野山・教王護国寺(東寺)・根来寺ほか主要寺院の縁起を丁寧に解説。『光明真言』『般若理趣経』『真言安心和讃』など、日頃読まれる経典も、ふりがな付きの原文と現代語訳で収録する必携入門書。

第一章 真言宗の基礎知識
第二章 密教の教義と行法
 護摩、阿字観と九字、霊縛法、大元帥法 ほか
第三章 真言宗の本尊と諸尊
 大日如来、五智如来、釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来 ほか
第四章 弘法大師の生涯と空海以降の真言宗
第五章 真言宗の主な寺院と空海ゆかりの寺院
 古義真言宗の寺
 高野山、慈尊寺、教王護国寺(東寺) ほか
 新義真言宗の寺
 根来寺、藤井寺、長谷寺 ほか
第六章 真言宗のお経
 光明真言、般若心経、十善戒、十三仏真言、弘法大師和讃 ほか
付 録 曹洞宗の年中行事と法要

感想・レビュー・書評

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  • 「真言宗?それは何?」という問いへの回答例というような一冊で、少し興味深く読んだ。
    唐に渡って学んだ空海がもたらしたという真言宗である。
    真言宗のような「密教」というモノは空海が唐に渡る以前から少しずつ日本国内に入っていた様子が伺える。それ故に空海は一定以上それを学んだ上で、密教に関する学びを深めようと強い目的意識の下に唐へ渡ったことになる。
    結果、空海が真言宗を開くことになったということに留まらず、空海がもたらした密教の考え方や様々な要素が、或る程度広く日本の仏教に広く影響を与えるようなことになって現在に至っているという一面も在る。
    そうしたことに空海の伝記的な事柄も交え、真言宗で取上げられる本尊や諸尊(様々な仏画や仏像になっているモノ)について、よく読まれる“お経”について、真言宗各派の著名な寺院についてというような内容が綴られているのが本書である。何か「真言宗の小事典」という様相を呈している。
    大変に興味深く読んだ。原文と、解説的事項も含む訳文が掲載された“お経”は、正直なところ「初めて意味が少し判った…」という感で殊に興味深かった。或いは、手が届きやすい場所に置いて、随時視る事典というようになって行きそうである…

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著者プロフィール

1954年東京生まれ。早稲田大学大学院修了。東洋哲学専攻。仏教・インド関係の研究、執筆を行い現在に至る。著書は、『知っておきたい日本の神話』『知っておきたい仏像の見方』『知っておきたい般若心経』『よくわかるお経読本』『よくわかる浄土真宗 重要経典付き』『よくわかる祝詞読本』ほか多数。

「2022年 『よくわかるヒンドゥー教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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