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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044005207
作品紹介・あらすじ
ヴァティカンは面積こそ最小だが、12億人以上のカトリック教徒を擁し、政治・外交・平和に影響力を持つ。その頂点に立つローマ法王の歴史と現在を辿る。近代オリンピックも、冷戦終結の端緒・ポーランド民主化も、実現させたのは法王とカトリックのネットワークだった。法王の日々の仕事、各国訪問の理由、現代の価値観への対応を読み解く。西洋文化の根底にあるカトリック文化を知り、国際社会をより深く理解できる快著。第266代法王フランシスコについても紹介。
感想・レビュー・書評
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【罪も人も時代と共に変遷する。その中で、神と人との関係がどう変わっていくのかということは、一神教世界においては今も変わらぬ大問題なのだろう】(文中より引用)
宗教上はもちろんのこと、国際政治や環境といった面でも強い影響力を誇るローマ法王。歴史や直面してきた問題を顧みることで、ローマ法王の歩みとその役割について考えるための一冊です。著者は、バロック音楽奏者としても知られる竹下節子。
キリスト教の教義や神学面には敢えて立ち入らず、歴史などのわかりやすい部分について触れられているため、一読してローマ法王に関する輪郭がすっと頭に入ってくる良書。近年のローマ法王についてはページも多く割かれているため、関連する分野に関心がある場合にまずオススメできる一冊です。
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