- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044055011
感想・レビュー・書評
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非常に難しい。
三辺くらい、朗読までしながら読んだけど、やっぱり難しい。理解できないところが沢山あります。
これは能のプレイヤーに向けて書かれたものなので、その種の職業についていない私が読んでも意味が分からないのは当然と言ってしまえばそれまでなのですが(笑)。
もう少し若いころに読んでおくと良かったかもしれない、と後悔しています。また、もう十年くらい経ってから読んでみたいとも思っています。
それから、現代の能は「勝負」の場ではないのですが、世阿弥の頃は権力者の前で行う「立会い」の能で「勝つ」ことが非常に重要であったらしく、いろいろと面白いことが書いてあります。
「勝負の神」があっちこっちに移動する、ということは、私なんぞがプロ野球を見ていてもなんとなく感じることです。
いま、勝負の世界に生きている方は結構いらっしゃるかと思うので、そういう方にはリアルで役立つかもしれません。一読をお勧めいたします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
風姿花伝読了
松岡正剛の言うように、現代語訳は間抜けてるので、原文で読んだ
意味が通じないとこだけ、訳文を参照しつつ
秘すれば花なり。秘せずは花なるべからずとなり。この分け目を知る事、肝要の花なり。
いずれか四季折節の時の花のほかにめづらしき花のあるべき。
花と、面白きと、めづらしきと、これ三つは同じ心なり。いづれの花か散らで残るべき。散るゆゑによりて、咲く頃あればめづらしきなり。
などなど。
日本を代表する達人の秘する花をば読める時代、クールジャパンとかぬかすなら、読んでるんですよね?これくらいは? -
図書館で借りました。
ずっと気になっていた「風姿花伝」ですが、初めて読むこともあり、原文と現代訳がついているものを選択。
そもそも世阿弥(原文、ちゃんと現代語に直されてます)がお芝居の事についてだんだん熱くなるのを感じ、且つ、訳者も熱い。
「芝居とは」という論議に咲く「花」は芝居好きにはたまらない文章でした。
この時代から「商業」と「芸」のお芝居を語っているのが凄いです。
また、某有名な言葉(自分で使おうと思っているのでここでは書きません)は意味を知るとビジネスにも使えると思いました。
現代にも通じる本。
ただの芝居好きといたしましては、お芝居に関わる方がこの本を読んで下さってたらきっと現代のお芝居や映画は変わるんじゃないかな、等と思ったりしました。
感動しすぎて改めて同本を買いました。
「この本」にこだわる必要はきっと無いと思いますが、「風姿花伝」は一読の価値があると思いました。 -
研究にほんとに役立っています。
もうボロボロになっちゃったよ!
能楽師というカテゴリーに限定されない、
プロの流儀を感じます。
対訳付きで優しいので、
ぜひぜひ能を知らない方でも読んで欲しい。
そしてお気に入りの言葉を、
自分の座右の銘にしたくなるような言葉を
探してみて欲しいと思います、
絶対みつかります(`・ω・´)