知っておきたい日本のご利益 (角川ソフィア文庫 362)

著者 : 武光誠

• 角川学芸出版 (2007年11月22日発売)

作品紹介・あらすじ

人びとの願いと信仰を受けとめる神仏の助け、それがご利益。学問の神様といえば北野天満宮、縁結びは出雲大社というように、ご利益にはそれぞれを代表する寺社がある。多くの参拝者を集める、霊験あらたかな神仏の数々が一堂に会し、開運招福、商売繁盛、学業成就、厄除け、縁結び、病気なおしなどの願いごと別に、ご利益が授かる意外な由来、祈願の仕方などをやさしく解説。運をひらく、ご利益のすべてがわかるミニ百科。

感想・レビュー・書評

[kohatanotakashiさんの感想 · 2008年2月9日]

真心を持って好きな相手を「幸福にしたい」と考える時に神仏が助けてくれる。恋の邪魔をするのは、神様や仏様ではなく人間である。これは、第３章縁結びの著者の文章だが、とかくお願いばかりを祈りたがる若者に勧めたい。

著者プロフィール

1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大大学院博士課程修了。文学博士。元明治学院大学教授。専攻は日本古代史、歴史哲学。比較文化的視点を用いた幅広い観点から日本の思想・文化の研究に取り組んでいる。著書に『律令太政官制の研究』『日本古代国家と律令制』（ともに吉川弘文館）など専門書のほか、『歴史書「古事記」全訳』『古事記・日本書紀を知る事典』（ともに東京堂出版）、『古事記と日本書紀　どうして違うのか』（河出書房新社）など多数。

「2022年 『古代史入門事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」