日本再発見 芸術風土記 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
4.00
  • (6)
  • (4)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 99
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044094881

作品紹介・あらすじ

人間の生活があるところ、どこでも第一級の芸術があり得る――。秋田、岩手、京都、大阪、出雲、四国、長崎を歩き、その風土に失われた原始日本の面影を見いだしていく太郎の旅。著者撮影の写真を完全収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 毒を持て以来の岡本太郎さん
    当時は調査が大変だったんだろうなあと思いました
    太郎さん節もっと炸裂してほしくもあった

  • そこに土着の文化をまさに体験する。
    そのまま当事者としてどうすれば感受できるのか?
    なぜこのような文化ごできたのか??
    街に伝わる雰囲気、その人が持つ雰囲気そういうものを丸っと捉える。
    気配。

  • 岡本太郎の見た時代の日本と、現在の日本のあり方があまりにも経年して(60年程度だが)変わっただけに、岡本太郎の言い分をそのまま飲み込むには難しかった。
    当時は当時なりに、まだ原初の生活芸術みたようなものの痕跡が見出されたのではないかと想像するが、現在のあまりに画一化された上にも新たに画一化され続けている私たちの生活圏では、岡本太郎の見出した芸術も古典に近い。
    今に残る民芸も、実生活から遠のいた懐古的な芸術やセンスの良い趣味になりつつある。
    しかし、だからこそ現代における「第一級の芸術」は何か、そんなものあるのか、と見回してみるのも面白いかもしれない。

  • 180526 中央図書館
    解説で赤坂が書いているように、多数収録されたモノクロ写真の迫力に圧倒される。1950年台の日本のリアリティを感じることができる。

  • 1958年刊行の文庫化。秋田、岩手、京都、大阪、出雲、四国、長崎を歩き日本文化と芸術を見つめ直す芸術論。著者自ら撮影した写真の数々にも鋭さを感じる。岡本が表現する芸術のルーツの一部が感じられる。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

岡本太郎 (おかもと・たろう)
芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参加。パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。70年大阪万博で太陽の塔を制作し、国民的存在になる。96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。『岡本太郎の宇宙(全5巻)』(ちくま学芸文庫)、『美の世界旅行』(新潮文庫)、『日本再発見』(角川ソフィア文庫)、『沖縄文化論』(中公文庫)ほか著書多数。


平野暁臣 (ひらの・あきおみ)
空間メディアプロデューサー。岡本太郎創設の現代芸術研究所を主宰し、空間メディアの領域で多彩なプロデュース活動を行う。2005年岡本太郎記念館館長に就任。『明日の神話』再生プロジェクト、生誕百年事業『TARO100祭』のゼネラルプロデューサーを務める。『岡本藝術』『岡本太郎の沖縄』『大阪万博』(小学館)、『岡本太郎の仕事論』(日経プレミア)ほか著書多数。

「2016年 『孤独がきみを強くする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡本太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×