- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044094881
作品紹介・あらすじ
人間の生活があるところ、どこでも第一級の芸術があり得る――。秋田、岩手、京都、大阪、出雲、四国、長崎を歩き、その風土に失われた原始日本の面影を見いだしていく太郎の旅。著者撮影の写真を完全収録。
感想・レビュー・書評
-
毒を持て以来の岡本太郎さん
当時は調査が大変だったんだろうなあと思いました
太郎さん節もっと炸裂してほしくもあった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そこに土着の文化をまさに体験する。
そのまま当事者としてどうすれば感受できるのか?
なぜこのような文化ごできたのか??
街に伝わる雰囲気、その人が持つ雰囲気そういうものを丸っと捉える。
気配。 -
岡本太郎の見た時代の日本と、現在の日本のあり方があまりにも経年して(60年程度だが)変わっただけに、岡本太郎の言い分をそのまま飲み込むには難しかった。
当時は当時なりに、まだ原初の生活芸術みたようなものの痕跡が見出されたのではないかと想像するが、現在のあまりに画一化された上にも新たに画一化され続けている私たちの生活圏では、岡本太郎の見出した芸術も古典に近い。
今に残る民芸も、実生活から遠のいた懐古的な芸術やセンスの良い趣味になりつつある。
しかし、だからこそ現代における「第一級の芸術」は何か、そんなものあるのか、と見回してみるのも面白いかもしれない。 -
180526 中央図書館
解説で赤坂が書いているように、多数収録されたモノクロ写真の迫力に圧倒される。1950年台の日本のリアリティを感じることができる。 -
1958年刊行の文庫化。秋田、岩手、京都、大阪、出雲、四国、長崎を歩き日本文化と芸術を見つめ直す芸術論。著者自ら撮影した写真の数々にも鋭さを感じる。岡本が表現する芸術のルーツの一部が感じられる。