トリニティ・ブラッド バード・ケージ Rage Against the Moons V (角川スニーカー文庫)
- 角川書店 (2004年1月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044184131
作品紹介・あらすじ
大災厄で文明が滅んだ遠未来。異種知性体・吸血鬼と人類の闘争が続く暗黒の時代-集うのは己の保身に執着する政治家たち。それは兄フランチェスコに対抗するため、美しき枢機卿が開いた宴だった。しかし厳重に警備されていたはずの会場は薔薇十字騎士団に襲われ、アベルも凶弾に倒れる。カテリーナは瀕死のアベルを連れ脱出できるか!?全世界注目のノイエ・バロックオペラ『トリ・ブラ』R.A.M.第5幕-汝、目をそらすことなかれ。
感想・レビュー・書評
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表紙のユーグが麗しい。
R.A.Mシリーズの書き下ろしではハードボイルドんユーグが、ワーズワースと組むとやや可愛らしくなるのが、初めて読んだ時から萌えの塊でした。
吉田先生が急逝されてからもう10年以上経ちましたが、いまだにあの衝撃から完全に立ち直れているとは言えず、こうして再読していても、巻数が進むにつれて、お話の盛り上がりとは裏腹に心はしんみりとしてしまいます。
男臭くて頼りになるレオン、瀕死の状態でも皮肉なユーモアを忘れないワーズワース。脇役がとびきり魅力的で、敵はとびきり邪悪で、三下の敵はとびきり愚かで、そして主人公はどこまでもキラキラと主人公然としていて、キャラクター小説とはこういうものなのだ!と、脳みそ全体に栄養がいきわたるような興奮を読んでいて味わいました。
5巻でようやくユーグの孤独な復讐劇にも幕が下ろされ、最後、ふっきれたように仲間を仲間と呼んでくれる彼の姿に感動します。こっそりとサポートに回ってくれたハヴェルにも、彼がこの後どういう運命を辿るのかがわかっているが故にじんときました。
確実に、この世界のキャラクターたちは今でも私の心の中にしっかりと生きているなと再確認した再読でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ライトノベル
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小休止的要素で読むなら、レオン&アベルと魔術師&人形使いのお話がいいよ!
これこそ、短編で◎
特に後者の二人が相対して絡むのもそうそうお目にかかれないし、それぞれに飄々としているからね…軽く"お遊び"な感覚がいけすかないけど(苦笑)
オルデンが好きな人には堪らない話じゃないかな。
アベルとカテリーナ…長い付き合いである二人のやりとりというか、カテリーナの人間味がよく出ているお話でもあると思う。
上司というよりは、やはり一人の女性としての一面が出るアベルとの絡みは結構好きだな。
例え、その想いが成就されないとしても、精神的な支えとしての想い人…切ない。
ユーグの話はやっと決着がついた。
いくら自分から遠ざけようとも、"仲間"は見捨てずに助けに来てくれる、優しい心の持ち主の君だから。
Axはただの復讐だけではなくて人類を守っていく、時に残酷で冷徹で非人道的な手段を使っても、最後は"何か"を守る為に活動する組織。
正義とはまたちょっと違うと思うけど、徐々に色濃く表現されてきているように感じる。 -
Reige Against the Moons
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ユーグの方は落着?教授がマスターとはね、初見はびびりましたよ。そして挿し絵、やばいかも!?って思いましたよーもう。教授がおいしい巻ですね♪
それにしてもこの巻のケンプファー氏のかわいさといったら!二人のやり取りをもっと見たい~ -
護衛役アベルのピンチについにカテリーナ様が銃を握ったー!!
衝撃に尽きた一巻でした。
しかし指揮者役の彼とオ○マな彼の服装や髪型がちらちら頭をよぎって仕方なかったです。 -
借本。
「神学大全」を買ってしまったので。
ROM6巻、RAM4巻迄読んだ際、「トリブラはもう読まない」と決めたのにね。
嫌っておきながら、月日が経っても内容は覚えてて、ハマッてる自分に失笑。
この巻が一番面白いような気がする。。。 -
この巻が一番好きかも。レオンとかユーグに関しても深くなってくるのはこの辺りからだし。緊迫感があって面白い
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この巻で、巻末の方に連載していたユーグのお話が終わります☆<br>結局Axは身内に甘いなぁと思いましたww
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Radio Headが大変好き。誰も突っ込みがいないとこうなるのだな。