アネットと秘密の指輪 お嬢様と運命の恋 (角川ビーンズ文庫 52-17)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年11月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044507176
作品紹介・あらすじ
ユージンからの突然のプロポーズに動揺するアネット。だけどそれはアネットにかけられた疑惑を晴らし、リチャードの秘密を隠し続けるための契約結婚の誘いだった。アネットは思わぬ提案に困惑するが、当のリチャードには結婚を薦められてしまう。大好きなリチャードのため、アネットが出したこたえとは!?下町出身の庶民派お嬢様とクールな美形執事が繰り広げる、ステップ・アップ・ラブストーリー、グランド・フィナーレ。
感想・レビュー・書評
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第8巻、感動の最終巻!すべてのことにそつないように思えるのに、ただ一つアネットの想いに対して鈍いリチャード。最後の最後で、あの映画「卒業」のように教会に花嫁(アネット)を略奪に来た!遅いよ、遅い!ローズウォール家のシャーロットもアネットのために頑張ったなあ。勿論、ユージンには感謝してもしきれないだろうね。新大陸に渡っての2人の幸せを願おう。いつかシャーロットを招待してあげるといいね。
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あの展開からどういうハッピー・エンドにするんだろう、と思っていたら、こう来たかー!!
いや、王道展開ではありますが、だからこそにやにやと……vv 二人で新大陸、というのもいいですね。ラストのリチャードのやきもち焼きっぷりに、かなりにやにやしました。
自分のものになった途端に、心狭いな、おい!!
とても楽しめる話だったと思います。読後感もいい。まあ、ラストの下りはあっさり解決しすぎのような気もするが、ビーンズなので許容範囲。ビーンズであれ以上のことをやられたら、逆に興醒めだ。
楽しかったです。乙女系好きなら楽しめるんじゃないかな。 -
やっと手に入りました、やっと読めました、やっと2人はくっつきました、カタルシス解消!本当、最後の最後までやきもきさせる2人、というかリチャードでした。すれ違いすぎてシャーリーどころか読んでいる側までぎりぎりしてしまいつつ、ユージンがやっぱり美味しかったです。落ち着くところに落ち着いて終わったのですが、これだけで満足できないので私も短編集希望だとこっそり意思表明しておきます。
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シリーズ最終巻。
アネットの気持ちが切なくて、涙しそうになりました。
最初の巻の方は、この本に惹かれなかったんですが、リチャードがアネットへの気持ちに気付いてからは、どんどん面白くなってきました。
でも、読んでて「何でお互い、こんなにネガティブに考えちゃうの?」と思わずにいられませんでした。 -
なかなかかみ合わない二人の想いにもやもやしながら読みました。^^;
最後の「見せ場」のシーンではリチャード遅いよ!と思いながらも駆けつけてくれて本当に良かったと思います。(笑)
ウィリアムとシャーリーの絡みが好きなのでこちらも登場してくれて嬉しかったです。 -
リチャードを守るために――と、ユージンから持ちかけられた契約結婚。リチャードへの恋心と、彼を守りたいという気持ちで揺れるアネットだが、彼女の出した結論とは……!?
(アマゾン転載)
手に取ったときに、文庫の厚さにびっくりしました。
かなり読み応えあるけど、続きが気になって一気に読んじゃった一冊。
アネットは一度決めたら潔いところが好きですね。
特にユージンに答えを出すシーンとか。
リチャードは最後の最後で男らしく決断したのでよかった。
あの告白はロマンチックです♪
こんなシーン、映画でよくあるよね。
短編でないかなぁ…。
2人の後日談が気になります。
作者さんのHPではアネットの両親の話が読めますよ。 -
少女小説としては大団円だけど……。
「ここで終わり!?」というのが、正直な感想。
リチャードが居ようが、ルドルフが王に即位しようが、仏英戦争は起きる。
これから新大陸をめぐる戦い、独立をめぐる戦いが始まる。
リチャードとルドルフは、一度も会うことは無かった。
けれど、互いに憎しみがある訳でもない。それぞれの役目を果たすのみ。
とはいえ、消化不良な気が……。
王家の争いを描かないのであれば、近代化の波みたいのを見たかった。