タイ謎解き散歩 (中経の文庫 か 30-1)

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  • KADOKAWA/中経出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046003607

感想・レビュー・書評

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  • 現在(2023年)NNAという東南アジア専門のメディアで各地の鉄道について筆を振るっていらっしゃる柿崎先生の著作。NNAでしか存じ上げなかったのですが、もともとタイの専門であったかたなのですね。

    ・・・
    作りとしましては五部構成。バンコク旧市街、バンコク新市街、北部、東北部、南部の五つ。
    それぞれの蘊蓄について語ります。

    ・・・
    一つ特徴を言えばやはり交通の専門家ですので、それに類する蘊蓄が多いでしょうか。

    例えばバンコク旧市街ですが、通り名の解説とかありました。あの有名なカオサンロードってのは米問屋だったとか、そういうやつ。

    また、どの章のどのトピックもそうですが、必ずバンコクから何分って最後に書いてあるんです。電車で何分、バスで何分、それ以外に飛行機で何分とか。こういう細かい配慮は、次の旅行につながるかもしれません。

    ・・・
    トピック自体はそうですね、そこまであまり興味を引きませんでした笑(ごめんなさい)。

    水かけ祭りは行ってみたいですが、宿泊料がバカ高くなるという話を噂で聞きました。行けないじゃん。

    あと、ロケット祭りってのはちょっと面白そうでしたね。雨降らしの儀式に由来するっていうのも趣があります。泰緬鉄道は興味がありますが結構遠いですね。これはオプショナルツアーで行くか、自力で行くか。何しろ嫁の興味が湧かなそうだし。。。

    あ、でも東北部のアンコール朝の遺跡はちょっと面白そう。ずーとアンコールワットまで道がつづいていた(過去形!)んですって。そうした遺跡群につきカンボジアと取り合い・紛争になったそうですが。。。

    ってまあ、トピック的には若者受けはあまりしないかもしれません。

    飽くまで過去の歴史に基づいた古今の意味意義の変遷が中心なので、ピンクガネーシャがどうたら、とか、パンガン島のパーリーナイトとかの話は出てきませんのであしからず。

    ・・・
    ということで、柿崎氏によるタイ案内でした。

    私は旅行の準備がてら、右手にKindle、左手にスマホ(GoogleMap)を操作して、本の通りや寺が自分のホテルからどんだけ離れているのかを忙しく動かしながら読みました。結果、どこも遠くてすべて今回の計画からは外れた次第です。。。

    でもタイにお住まいの方や駐在されるかたが、街歩きなどに確認がてら使われると結構よいのではないでしょうか。そうして知識をつけるとしたらなかなか良い本ではないかと思いました。

    旅行本以上、歴史本以下の軽さ、でしょうか。

  • タイの歴史と、各地の紹介。写真豊富。

  • タイ全土、各地域の見どころを歴史的背景から解説する一冊です。一般的な観光は飽きたタイリピーター向けの散歩本です。

  • 旅行中に読めばそれなりに参考になりそうだが、読んだから旅行したくなるような本でもない。タイ好きの人には良さが解るかも知れないが、タイを知らない人が読んでも良さが解らないだろう。

  • バンコクネタが多かったので、ざざっと流し読み。東北ヤソーのロケット祭り=泥レスの写真に郷愁…泥まみれだったのは打ち上げに失敗した責任者だけではなかったような…

  • タイの歴史や地理について詳しく知りたい私のような人にはぴったりの1冊です。
    行ったことのない場所はまだまだたくさんあって、またタイに行きたくなってしまいました。

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著者プロフィール

横浜市立大学国際教養学部教授
1971年生まれ。1999年,東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。横浜市立大学国際文化学部専任講師,同助教授,同国際総合科学部准教授,同教授を経て,2019年より現職。博士(学術)。第17回大平正芳記念賞(『タイ経済と鉄道 1885~1935年』),第2回鉄道史学会住田奨励賞(『鉄道と道路の政治経済学 タイの交通政策と商品流通1935~1975年』),第40回交通図書賞(『都市交通のポリティクス バンコク1886~2012年』),第30回大同生命地域研究奨励賞を受賞。

「2022年 『草の根の日タイ同盟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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