30日間で身につく「地頭」が育つ5つの習慣

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 106
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046019110

作品紹介・あらすじ

変化に対応できる応用力のある人間に成長するために、親子で簡単にできる5つの家庭習慣を紹介。この習慣を4週間続ければ、社会で活躍する能力が身につくうえ、学校の成績がグングン上がる!

感想・レビュー・書評

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  • 【これからの時代を生き抜いていける、自分で考えられる子になってほしい親へ】

    石田さんの本の中では一番密度が濃い本かも。

    全てちょっとした声かけ次第といったところだが、内容も理解はしやすいが、すべて実行は難しそうだ。
    できそうな項目から、スケジュール帳にメモで見える化して記録することで、一日一回でも意識して会話できるようになれればと思う。

  • どのような時代でも、どのような場所(国)でも、自分の長所を活かしてやっていけるだけの素地。
    日常を重視している理由は習慣化させること。習慣化してしまえば人間の持つ習慣性能というものが自動的に行動を継続する方向へ駆り立ててくれる。

    地頭とは、観る・考える・見抜く・話す。

    ①前を見る習慣
    ②脳を動かす習慣
    ③観る習慣
    ④見抜く習慣
    ⑤話す習慣

    習慣化させるポイント
    意識的に3,4w継続させると習慣が変化する可能性があるといわれてる。
    ①さりげない
    ②実験と思う
    ③完璧にしようと思わない
    ④日常の勉強以外で行う
    ⑤毎日少しだけやる

  • 子の教育について学びたく読んだ本。

    約30年にわたる学習塾の経営、生徒の指導経験から地頭を良くするための家庭教育(習慣づくり)について書かれている。

    5つの習慣は、今まで自分が意識していたことも多く取り上げられており、自信になった。

    新しく学んだこととしては、話し方について。
    脈絡なく思ったことを口に出す「おしゃべり」と、『話す』(相手の話を理解したうえで、わかりやすく、筋道を立てて、事実に基づいて自分の意見を話すことができる習慣)は異なる。

    この『話す』ことをどのように習慣化するかについて、挙げられていた「感性」の大切さについて。
    論理的なアウトプットばかりが注目されるあまり、見落とされがちだが、論理の勉強ばかりでは中身がなくなってしまうとのこと。

    感性を磨くために、
    ①多くの体験をさせる(異なる年代の人、自分とは異なる境遇の人、いつもとは異なる場所)
    ②美しいもの(絵画、音楽、自然)に触れる機会を増やす
    ③「どう思う?」「どう感じた?」と問いかける。

    オープンクエスチョンで問われて、初めて人は考え出すというのは、実感を持って共感するところなので、ぜひ実践していきたい。

    最後に著者が、教育の目的は"「自立」と「協調」を併せ持つ人間を形成すること"とまとめていて、以前読んだアドラーの心理学でも同じことが述べられていたので、印象に残った。

  • 簡単そうだけど、無意識にはできないことだな。これを意識せずにできる家庭では、地頭の良い子が育ってきたのか。でも、この技を実践できれば、子どもの地頭を育てられるかも!論理的思考、創造性などが身につくことはもちろん、なにより、基礎は前向きさ。学ぶことが好きである、好奇心がある、集中力がある。そんな子に育っていけるように、ポジティブに子どもと関わっていけたらいいなと思う。

  • 2020.3.27

  • 自分のためにも勉強になりました。
    地頭を育てるための習慣が2つのベースの習慣、3つのプラスの習慣に分けて紹介されています。
    1つ目は、前を見る習慣。プラスの言葉を使うこと、失敗や間違いを量産させ、プラスに転換させること、の2つの具体的な習慣で養います。
    2つ目は、脳を動かす習慣。「要するに?」「例えば?」の2つのロジカルワード、「なぜあなたはそう思うの?」「どうやったらいいと思う?」の2つのクリエイティブワードを使って子どもの話を引き出すことで培います。
    3つ目以降はプラスの習慣で、観る習慣、見抜く習慣、話す習慣。周りをよく観察、法則を見抜く練習をクイズ形式でしたり、ノートの取り方の工夫、話し方の工夫(脳を動かす習慣で使うワードを使ったりして)などでした。
    全部気をつけるのは大変だし、忘れちゃいそうだけど、とりあえず、ベースの2つ目の習慣だけでもやったら良さそう。他の3つは付いてくる感じもする。
    一度読むだけでは、身につかない。

  • [墨田区図書館]

    子ども手帳の筆者の一冊。凄く良かった。
    筆者の著書を数冊読んでいたからか、普遍的なことが多いからか?全部とはいかなくても知っていること、感じていることが多かったけれど、それでも親子ともに戒めとなることがまとめられていてとてもよかった。
    ちょうど子供を三井物産のサス学に参加させる直前に読んだが、その直後のサス学でも同様のことを言われた。知ること(インプット)、考えること、第三者に伝えること(アウトプット)。人によって、場合によって、多少の足し引きはあるものの、これらはやはり普遍的に大事なことだわ。

    ■5つの家庭習慣
    4週間プログラム。最初に1と2を。その後、子どものタイプに合わせて3-5の習慣を。
    ポイントは5つ。
    ・さりげないこと。
    ・実験と思うこと。
    ・完璧にしようと思わない。
    ・日常の勉強以外の場面で行う。
    ・毎日少しだけやる。

    ■前を見る
    心を前向きに。「プラスの言葉を使う習慣」「失敗・間違いをプラスに転換させる習慣」
    ・その日のBadニュース→Goodニュースを話してもらう。感じることが重要で、内容はどうでもいい。
    ・褒めるのではなく、認める(承認)
    ・ではどうしたらうまくいく?(How?)を口癖に。

    ■脳を動かす
    出来る子と出来ない子の差は、3つ。
    ・心の持ちようが違う→「否定語」が習慣かされているかいないか
    ・生活習慣が異なっている→「あいさつ、時間をまもる、整理整頓」
    ・考える力を持っているかいないか→「なぜ?」「どうすればいいか?」と思うか思わないか

    <<4つのマジックワード>>
    抽象思考と先見思考があると頭がいい。
    ・要するにどういうこと?In a word?
    ・例えばどういうこと?For example?

    クリエイティブな思考があると頭がいい。
    ・なぜ?Why?→なぜは3回で本質に突き当たる
    ・どうすれば?How?

    ■観る
    変化に気づく習慣
    分析する習慣

    ・観察眼の養成(情報収集、分析、法則化の訓練)
    いつもは行かないところへ出かける、学校であったことを話してもらう、日常空間を適度に変えていく、家庭内の喧嘩や友達とのトラブル、人間観察ゲーム

    ・事実を分析する力の養成
    なぜ、そうなっているのかな?

    ■見抜く
    木の「幹」を見る習慣
    描く習慣

    ・樹形図的に物事を捉える。目次を使って全体のどこにあたるのかを意識する
    ・G(グラフィック)ノートを作る。図化し、色を使い、場合によっては付箋を使う。

    ■話す
    感性を高める習慣
    筋道を立てた話ができる習慣
    事実と意見を見分ける習慣

    ・相手の話を理解したうえで、わかりやすく、筋道を立てて、事実に基づいて自分の意見を話すことができる習慣。
    そのためには、多くの体験をさせ、美しいものに触れる機会を増やし、「どう思う?」「どう感じた?」と問いかける。

    ・ストーリー展開の話し方は、「状況→出来事→心情の変化」
    ・論理展開の話し方は、「序論→本論→結論」

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著者プロフィール

1968年横浜生まれ。教育家
 1989年、人生どん底のニート中の20歳で起業し、学習塾を創業。これまで4000人以上の子どもたちに対し、直接指導してきた。指導は、いわゆる詰め込み勉強をさせず、「心を高める」「生活習慣を整える」「考えさせる」の3つを柱に指導をすることで学力を引き上げることで、下がっていた子どもたちの自己肯定感を引き上げてきた。

「2023年 『OYAKO NOTE for school age 子どもの自己肯定感を高める親子の交換ノート ラベンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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