新編 本日もいとをかし!! 枕草子

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本棚登録 : 156
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046060884

作品紹介・あらすじ

2014年に刊行された『本日もいとをかし!! 枕草子』に、新たな描き下ろし16ページと修正を加えた、最新版。
『春はあけぼの』だけじゃない!
古典だからと倦厭されがちな『枕草子』。実際は、清少納言のするどい観察眼が冴え渡る秀逸のエッセイ。これを、人気イラストレーター・小迎裕美子がコミックエッセイとしてよみがえらせる!
【にくらしいこと】「急ぎの用があるときにかぎって、長々とおしゃべりする人」「イマカレが、モトカノの話をしたとき」「ドアを開けっ放しで去る人」「騒いで いる子どもを注意しない母親」
【失敗したこと】「悪口を言っている相手が、真後ろにいたとき」「みんなが泣いているのに自分だけ泣けないとき」
【胸がドキドキすること】「彼がくると行った日の、雨の音や風の音」「秘密の恋のお相手の噂話」「親が『最近具合が悪くて……』」と言ったとき」。
など、女同士の本音と建前、恋人との駆け引き、彼女好きなもの、嫌いなものなど、現代女性が共感できる内容満載。
中宮・定子との美しい思い出や、イケメン貴族たちとのロマンスのお話も満載。
テストにも役立つ、『枕草子』原文付き!

感想・レビュー・書評

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  • 高校か中学か忘れたけれど古典の授業でやった枕草子は、清少納言の感性が並外れているのはわかるけれど、毒舌で高飛車な感じがプンプンしてあんまり好きじゃなかった。けれども今回この本を読んで、ただの毒舌な人じゃないんだ、と好感が持てました。

    この本は著者の言葉での現代語訳されていて、「春はあけぼの~空のグラデーションが素敵」とカタカナ交じりだったり、「!!」や「?」も入っているので、とても感情移入しやすくなっています。定子の優しくて知的な心遣いに、私も定子推しになりそうです。

    28歳バツイチ子持ちの清少納言が中宮定子に仕えてその日々をエッセイとして書く――
    清少納言と紫式部がいたからこそ、千年後の私たちは定子・彰子という普通なら忘れ去られるお妃の名前を知っている。
    女性の身分が低い時代にもかかわらず、2人は文学を通して、女房としてすごい仕事をやり遂げたのだと思います。

  • いとをかし。ほんとに。ああ、おもしろかった。漫画ありの軽いノリが合ってる。昔の人も、今の私たちと同じようなこと考えていたのだな。なぜか紫式部推しだった私も、清少納言いいわ〜と思ってしまった。詳しく知っているわけではないのに、なぜか…そしてもう、定子が素敵。定さまのお人柄がよすぎる。これは清少納言じゃなくても魅了されちゃう。同じシリーズの紫式部日記も後で読んでみたいな。

  • 今まで古典!平安!で別世界の様に感じていたけど、この漫画読むと、現代と地続きなんだなと実感する。授業で勉強しながら読んだら、すんなり理解出来そう。

  • 清少納言が第1巻、紫式部が第2巻の漫画。

    やはり、清少納言が好きです。

    潔いのと、機知に飛んだ受け答え。
    相手の身分や男女差を超えた付き合いが素敵です。

    こうしたエッセイ形式の文学は当時としても、長い日本文学としても初めての分野だったと思います。

    唯一無二のこの才能。
    憧れ慕っていた定子に対する献身的でもあり、深く人間性まで尊敬するところも、素敵だなぁ〜と。

  • 古典の授業は苦手だったし、源氏物語も枕草子も読んだことないけど、大河ドラマ「光る君へ」が面白くて興味を持ったので、入門編として読んでみたけど、キレキレで面白かった!!!
    清少納言は今だと陽キャなしごでき才女だったのかー!好きだわ〜。いいキャラだわ〜。仲良くなりたいわ〜。
    そんなナゴンの書いた枕草子、ちゃんと読んでみたい!

  • ライトに読みたいものが読みたくて手に取りました
    どんな時代でも人の持つ感情や感覚は一緒なのだな
    清少納言に親近感が湧きました

  • 続きを楽しみにしていた物語を思いがけずすぐに読めたけれどがっかり…という段で、清少納言なら『源氏物語』を読んでいなかったはずがないし、もしかしたら『源氏物語』について言っているのかも、と邪推してしまった。

    定子と一条天皇の間には、三人の子どもがいたのか。
    男の子が一人だけで、その出産の際に定子は亡くなったのかと思っていた。最初の子が女の子で、その次が第一皇子で、最後の子が女の子だったみたい。
    三人とも、定子や伊周の父親である道隆が亡くなった後に生まれた。
    https://intojapanwaraku.com/rock/culture-rock/148511/

    https://hiizurukuni.com/seisyounagon_kodomo/
    清少納言の子供たち!娘の小馬命婦、息子の橘則長を簡単解説
    定子死去後に清少納言が結婚した相手との間には、小馬命婦という娘がいたと聞いて、その人のことを知りたくてググったら、この記事が出てきた。
    息子の方への言及はほとんどなし。

  • 面白く描いてくださっているので、子どもたちに親近感を持ってもらえるだろう期待を込めて。どのエピソードも巻末に原文が抜き書きされているので、後で原文に当たれる安心感。大人はただただ大笑いしてしまった。軽く笑い飛ばして読みたい方にはおすすめ。

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著者プロフィール

愛知県名古屋市生まれ。広告デザイン事務所勤務を経てフリーイラストレーターに。雑誌を中心に、テレビ、広告、WEBなどで活躍中。著書に『新編 本日もいとをかし!! 枕草子』(KADOKAWA)、『脱力道場』(小学館)、『だいこくばしズム』(朝日新聞出版)など。

「2023年 『新編 人生はあはれなり… 紫式部日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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