- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046214508
作品紹介・あらすじ
益田ミリが、10代でやっておきたかった「青春」があなたの胸をきゅんとうつ!哀愁のエッセイ&コミック。
感想・レビュー・書評
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学生時代、青春を謳歌しなかったことを悔やんでいる人は多い、ということを中年になってから始めたネットではじめて知った。
暗黒の学生時代、と彼ら彼女らは記す。
特に恋愛関係は縁のない人には全くないようで、彼ら彼女らは自分とは真逆の、リア充だった人たちへの冗談めいた呪詛も多い。
かく言う私も学生時代異性と話した事は数回だけ、という猛者である。
この本の著者、益田ミリさんは、友達には恵まれたが、恋愛方面はからっきしだったそうだ。
ファーストフード店でデート、彼の制服を借りる、ティファニーをもらう、放課後の告白、ペアルック、制服のほつれを縫ってあげる、自転車に二人乗り…
全部憧れて、日々妄想していたけれど叶わなかったのだそう。
自転車に二人乗り、なんて、BUMP OF CHICKENの『車輪の唄』の世界じゃないの!♪あのとき 君は〜♪の‘君’がいなけりゃ話になんないよね。と苦笑しながら読んでいくと、あることに気がついた。憧れって、全部外からやってくるものなのだと。
少女マンガやドラマ、友達の話。
自発的に、というより、影響されてムクムクと沸いて来るものなのだ、憧れって。
ミリさんがこの本の内容を連載していたのは39歳から、41歳までの間のこと。
中年の入口、というか、学生時代の自分からするともう立派な中年である。
でも、ミリさんは未だにやり残したことのある気がする青春を自嘲しつつ、そんな自分を受け入れ、現在を慈しむ。
あの時代、外からきた‘憧れ’は‘憧れ’のままに、人生で今まで着々と作り上げてきた‘自分’を尊重する姿が清々しく感じる。爽やかな諦念だと思う。
私もアラフォー。立派な中年である。
偶然にもこの作品を書いていた頃のミリさんと同じ歳。
彼女のように「いつか本当の年齢に、わたしの心が追いつく日がくるのだろうか?なんとなく、一生追いつけない気もするのである」p123、と感じる。
みなさんもそうだろうか?
年齢を重ねてゆく体と、追いつけない心とを持て余しているのだろうか。
この作品のあとがきではじめて知ってショックを受けたのだけれど、バカボンのパパも41歳なのだそうだ。
もっとおじさんだと思っていた…。
あんな境地には一生辿り着けないだろうけど、迷いながら、諦めながら、それでもまだ見ぬアラフィフに憧れながらこう思っていたい。
「たぶん、これもいいのだ。」あとがきより。 -
主に高校時代、著者がやりたくてもやれなかったことを回想したエッセイと漫画からなる作品。女性側の話だけれど、男が読んでもキュンキュンしてしまった。とても懐かしい気分を味わえる。
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そういうシチュエーションに強い憧れを抱く人がいるということは理解できた。そういうシチュエーションを経験してきた人のスピンオフも読んでみたい。
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あー、分かるー!の連発。私もこんな青春時代を送りたかったなあ〜。今現在にやっても多分意味がない、あの若い時代だからこそやりたかったんだろう。可愛いエッセイでした。
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(2023/12/8読了)
漫画は挿絵程度のエッセイ。
益田ミリさんは私より6歳年下。同じような時代に青春を送っている。
この本は、益田ミリさんが39歳から41歳にかけて書かれたもの。自分はその頃同じように思っていたのだろうか…
確かに、その歳にどのように付き合って行くか戸惑って、何を着たらちょうど良いのか考えていた気がする。タブタブのワンピースを着たら、ご懐妊?と思われるか思われないかの年頃。
還暦を迎えて今、そんなのどーでも良くなったし、若い頃にやり残したことを振り返ることもなくなった。これがおばさん化(お婆さん化)というものかもしれないけど。
思い悩む、振り返って心残り、手遅れと思う、それはそれで良いんじゃないかな。そういう年代があって今がある。 -
ティファニーのオープンハートをいまだに欲しいのではなく、それを首からぶら下げている青春に憧れている。
これはよくわかる!
オープンハートではないけれど、学ランを借りる、一緒にファミレスで勉強、イヤホンを片方ずつ(大学じゃなくてもっと若い時がよかった!)とかはわかる。
でも、私が“10代にやっておきたかったーっ”と思うことはなんだろう?
女子校だったからか、ミリさんとはかなり視点がズレている。中学は言ってもそこまでじゃない。
今、もうできないな、やりたいけど怖くてやりたくないなと思うことは昔からやりたくない。
中高時代、もっと気楽に構えてたら、私の青春も広がってたろうなーと根本的なことを思う。笑
これだ。。 -
学生時代に憧れた彼との青春。
あ~、私も色々憧れてたなぁ。
彼と一緒に勉強、調理実習で作ったお菓子をプレゼント、第2ボタン。
学生時代を思い出し懐かしかった♪
青春がいっぱい詰まってます。
いつもながらミリさんの語りが面白かった!
クスッと笑えて癒しの一冊です。 -
楽しく読めました
ソーイングセット!懐かしい〜! -
あ、私この人のエッセイ好きだな。
初めて益田ミリさんのエッセイを手に取ったのですが
序盤でそう思いました。
こんな青春送りたかったー、共感しました。
こういう、若いうちしかできないこと
に、人はワクワクしますよね。
若いって素晴らしい。
あと可愛い子しか経験できないことってあるよね、
っていうのにもとても共感。
制服姿の高校生みると私もウキウキします。
今しかできないことってなんだろ?って考えてみました。
着る服が絞られる、とか、アラフォーにならなきゃわからない価値観も同時に学んだ気がしてやっぱ今できることは今しとかなきゃの気持ちはより大きくなりました。
ブクログを始めて良かったことは、本について他の方とお話でき...
ブクログを始めて良かったことは、本について他の方とお話できることと、本を通じて色んな方の考えを知ることが出来ることです。
いかに自分が甘えた考えを持っているのかが分かります。
ご自分の話、全然かまわないですよ。
今、macomi55さんとお話できて良かったです。
私は口下手なので、文章でお話するほうが自分の気持ち伝えやすいです。
ブクログを通じて本とかそっからはみ出たお話と...
私は口下手なので、文章でお話するほうが自分の気持ち伝えやすいです。
ブクログを通じて本とかそっからはみ出たお話とか出来て楽しいです。これからも宜しくお願いいたします。
文章の方が思ったこと言えます。なんなんでしょうね、これって。
こちらこそ、よろしくお願いします。
文章の方が思ったこと言えます。なんなんでしょうね、これって。
こちらこそ、よろしくお願いします。