こちらパーティー編集部っ! (1) ひよっこ編集長とイジワル王子 (角川つばさ文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年9月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046314413
作品紹介・あらすじ
白石ゆの12才。夢は、天国のパパが作った幻の雑誌パーティーの復活! でもやっとできた編集部は問題児だらけで、マンガ家はチャラすぎて手におえない。これじゃ文化祭にまにあわないよ! つばさ小説賞・大賞作品
感想・レビュー・書評
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なんやかんやあって、1つの雑誌ができるのが面白い❗️
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・・・うん・・・。また、すごい本を読んだよね・・・。
なんぼライトノベル好きっていうても、ここまで・・・。
ちゅうのも、最近やっと読書に慣れてきたムスメに、
「読みたい本はどうやって探してるん?」
と、聞かれ、
本屋をウロウロして「あ、これ読みたいな」と、思ったものを図書館で探す
と、セコい技を堂々と言い放ったところ(イヤほんますいません)、
ムスメが本屋パトロールにて見つけてきた本。
図書館に蔵書があって、よかった。
で、ちらっと見る感じ面白そうやったので、
「読み終わったら読ませてくれ」
と、お願いして読みました。
オイオイ面白かったよ・・・? 続き、早くリクエストしようぜ、ムスメ!!
小難しい本と同じくらい、こういう本って読むのに勇気がいるよね(笑)?
いうても児童書。面白い面白くない以前に
「この本を読む時間があるなら、違う本を読もうかな・・・」
と、思ってしまいたくなる本だよ(失礼)。なぜなら、対象年齢が違うとわかっているので、チャンネルが違う気がするから。
とはいえ、ムスメ経由でないとなかなかこのテの本も読まないし、なにより、読書も縁!
ちゅうことで、若おかみシリーズもKZシリーズも
「対象年齢を大きく逸脱している・・・」
と、思いつつ読んでおります。笑
いやいや、結構面白いよ。面白いっていうか、児童書やからってサラサラッて書かれてるんかといえばそうでもない。
(当り前?)
読み手が若いだけに、読みやすく書こう、と、している文章は見事やなと思うことも多い。
この話はタイトル通り、主人公の女子中学生が編集者となって雑誌を作るっちゅう筋なんやけど、まんが家でも小説家でもなく、
「編集者か・・・」
と、その切り口がまず面白かった。
著者はもしかして、編集部にお勤めの経験がある?
もし私が小中学生のときにこの本を読んでいたら、間違いなく私も編集者になりたいと思ったやろうな~。
まんがにしろ小説にしろ、「何かを作り上げる」と、いうことでごはんを食べられる(=プロになる)人はほんまに限られていると思う。
その「限られている枠」に、入るのは無理でも違う形で創作の場にかかわれるというのは素敵かもな~。
実際の編集部はたぶんもっとこう、色んなことにがんじがらめなんやろうな、とは思うけど・・・(笑)。
今回は「パーティ」創刊号を出すためのバタバタ、むしろ人員確保のバタバタやったけど、今後は「編集部」を創部させるバタバタになだれ込んでいくんかしら?
次回は王子くんが所属する「新聞部」との対決もありそうやし、ますます面白そう・・・。
マイナー部を立ち上げるワチャワチャ話は「カブキブ」でも同じやね。
歌舞伎は文化部なのか運動部なのかちょっとわからんけど・・・、でも、部活といえばバリバリの運動部しか視野になかった私としては、
文化部に異様なあこがれがある・・・! 今になって
この「編集部」も、雑誌を作るといえば聞こえがいいけど、いうたら同人誌みたいなもんじゃない?
新聞部以前に文芸部と何が違うの!? と、思うけど、違うんやろうな。
ほんで、新聞部にしろ文芸部にしろ、私らのころは正直ヒカゲな部活(ほんまゴメン)やったのに、今はこんなにもフューチャーされるなら、いいな! と、思う!
おたくを誇れるのはいいよ! そしてここからどんどん創作の道が開ければいいよ!!
私・・・、今ならほんま文芸部とか入るかもしれへん・・・(笑)。
学校の放課後にみんなで集まって本の話をしたり、絵やら文章やら書いてみんなで冊子にしたりするんやんね・・・。
うわおめっちゃ楽しそう!!
かくれおたくの私はいつの世もひとりでちまちま文章を書いてるけどさ~・・・。
同じ文章書きの人と、設定だけ作って交換してお話を書くとか、リレー小説をするとか、まままましてや絵描きさんにイラストを添えてもらえるとか、
してもらいたいわ~!!!
ほんで、そんなんを毎日毎日放課後にキャッキャキャッキャ楽しめるとか、
いいわ~!!!!
体育館で汗まみれホコリまみれで暗くなるまで走り回った挙句、着替える時間もなく(バスがあるので・・・)ジャージの上からスカートとブレザーを羽織って駅までダッシュして電車に飛び乗ったらドアにカバンが挟まって次の停車駅まで動けないとか、そんなことはないよね。
口を開けば「お腹すいた」と「予習やってへん」しかないみたいな、底辺の女子高生ちゃうよね!?
きっと、下校のチャイムとともに同じクラブの子たちとキャッキャキャッキャ話しながら帰るんやわ。
いいわ~!!!!
文化部に対する憧れ
閑話休題。 ほんまにな
この本は、作中にも太字、大文字が使われるのに、そういう「ちょっとまんがっぽい」演出が全然気にならない読み応えやった。
まず、キャラがいい。
「イジワル王子」
と、副題にあがってるのはイケメンでスポーツ万能で愛想のいい幼なじみ。あれっ、どこかでそういう子聞いたことありませんか。
でも、王子は、いいのは外面だけでゆのちゃん(=主人公)の前では地の黒さが出るという、平成版モテ男。
ほんで、腹黒いからものすごいSキャラなんか、それはそれで面倒臭いな・・・、と、思ったら、その他まんが描きのイケメン先輩や記者魂やすごいイケメンクラスメイトがさらにSキャラやったので、あれよあれよという間に王子は
「こっそりゆのちゃんに思いを寄せる幼なじみ」
ちゅうポジションに。あれっ、ますますどこかでそういう子いますね・・・。
しかもゆのちゃんは王子のことを
「使える幼なじみ」
くらいにしか思っていないというこの温度差。
ここにもえってことね!
なんて思いつつ読んでいたら(他の展開が面白いので、あえて萌えは探してなかったけども)、終盤に
「王子はゆのちゃんのことが好きである」
と、いう設定がどーんと登場して
「えっ!? ここ、公式か!」
と、若干びっくりした。
王子がゆのちゃんのことが好きっちゅうのは、まんが家先輩にも記者クラスメイトにも知られてるのに、とうのゆのちゃんだけは気づいていないという
少女まんが設定がどーん!
あまりに突然すぎてちょっとうろたえたよ(笑)。
あとはオカルト担当のしおりちゃんがゆのちゃんに心酔している理由ももうちょっと知りたいな~。
でもまあ、ここはそんなに掘り下げないのかな。
男子キャラもいけすかない面もありつつハートは熱い感じがかっこいいし、しおりちゃんとひなこちゃんは可愛いし、ほんまに、キャラ設定がすっごいいいと思います。
ゆのちゃんに「パーティ」を託した宝井編集長の思惑とか、この人と王子ってなんかいわくがあるんちゃうんかとか、気になります。
「カブキブ」が角川文庫で出るならこの本だって充分、大人向けでいけると思うんだけどな~。
「言葉の標本」か。もちろん、私もあります(笑)。
そういうのを読者(=小学生)に呼びかけるのは、とってもいいと思う。
語彙までとはいかなくても、言葉をたくさん知っているというのは、人として生きていくのに本当に大切なことやと社会人になってからひしと感じるもの。
ところで、大変上手らしいトウマ先輩のまんがは、最初に1ページこそ仕上がってるけど残りは鉛筆の走り書き状態で締め切り前日やったと思うんやけど、総出で完成できたんかな?
完成できたならそれはそれで(みんなも)すごいな。
ほんで、最後のページの挿絵に完成したパーティの絵も乗ってたんやけど、
ホッチキス平とじはないやろう・・・。
ハルちゃんがコピーしてくれるっていうてたし、台割もあんなけちゃんと決めてんで。
中とじで作ってるはず。挿絵、しっかりして!
(そこ!?)
(2016.08.15) -
ユノのパーティーを復活させたいという気持ちが凄くて、驚いた。お気に入りの本
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雑誌パーティーを復刊させたい!仲間集めに奔走するゆの。最近の子にはこういうのが人気なのねーと思ったり。
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(2018-03-10)
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・青木トウマせんぱいにファンがたくさんいることがびっくりした、トウマ先輩とゆののキスも面白かった。
・読んでみたら面白かった、デートをしたりが面白かった、おすすめです。
・三つ星学園に転入したゆのは、おさななじみの王子と会って、雑誌・パーティを作ることになります。パーティや学校生活を見ていると、ゆのから勇気が、もらえます。
・この本はギャグや恋などといろいろな事があってとても面白かったし、1話だけで終わらないで続いているのでとても面白いと思いました。 -
面白かった!(^^)!
王子かっこいい(^_-)-♡