ジル・ドゥルーズの「アベセデール」 ()

  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046533449

作品紹介・あらすじ

待望の日本語字幕版が完成! ドゥルーズの晩年をとらえた貴重なインタビュー。字幕翻訳チームには國分功一郎氏、千葉雅也氏などのメンバーを迎え、解説ブックには内容解説のほかに両氏の対談も収録した豪華保存版。

感想・レビュー・書評

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  • 人がほんとうに何かを考えているとき、考えざるをえないとき、その主題はいつもものすごく具体的だ。哲学が抽象的だというのは嘘だ。いつの時代も偉大な哲学は具体的だった。だから自分自身の生を生きなければそもそも、プラトンもスピノザもライプニッツもベルクソンもニーチェも理解することはできない。それを身をもって実践してみせたのがドゥルーズだったのかもしれない。破天荒な著作を残しながら、もっとも哲学史に敬意を払っていた哲学者のひとり。

  • ドゥルーズが、哲学にまつわるA〜Zから始まる単語について、インタビュー形式で答える映像。著書にまつわる解説だけでなく、生き方を含めたスタイルが明快に話されていて非常におもしろい。453分なので倍速で見るくらいがちょうど良いかもしれない。それでも興味深くてあっという間。ジル・ドゥルーズがどのような人物だったかがよく分かるし、著書を読む上でもより一貫性を感じられる。付録の國分功一郎氏の解説で、インタビュー内で出た学者・作家・映画監督などについて註釈されているので、詳しく調べるのに役立つ。

  • 哲学者ドゥルーズのインタビュー。語りと感覚のライブ感はテキストとまた違った仕方で印象を与えてくれる。テキストだけより人柄の垣間見えるこういう映像もあることで、理解の助けになると思う。いろんな話をしてくれて面白かった。インタビュワーとの「ディアローグ」も読もうと思う。

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著者プロフィール

(Gilles Deleuze)
1925年生まれ。哲学者。主な著書に、『経験論と主体性:ヒュームにおける人間的自然についての試論』『ベルクソニズム』『ニーチェと哲学』『カントの批判哲学』『スピノザと表現の問題』『意味の論理学』『差異と反復』『ザッヘル゠マゾッホ紹介:冷淡なものと残酷なもの』『フーコー』『襞:ライプニッツとバロック』『フランシス・ベーコン:感覚の論理学』『シネマ1・2』『批評と臨床』など。フェリックス・ガタリとの共著に、『アンチ・オイディプス』『カフカ:マイナー文学のために』『千のプラトー』『哲学とは何か』など。1995年死去。

「2021年 『プルーストとシーニュ〈新訳〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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