- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046809223
作品紹介・あらすじ
ほんの2分ほどのお昼のニュースで流れたのは、弟の死を伝えるものでした。
職人気質でお酒を飲むと財布のヒモがゆるくなる父、
肝が据わっていてよその子でも平気でしかり飛ばす母、
思春期をこじらせて素直になれない姉、
そして自由奔放でヤンチャだけど誰からも好かれた弟。
どこにでもあるような家族の風景が、
警察からの一本の電話によって一瞬にしてもろく崩れ去ることに…。
肉親を突然失ったある家族が、
再び歩き出せるようになるまでをつづった
描きおろしオリジナルコミックエッセイです。
感想・レビュー・書評
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親の苦しみと自分の苦しみを味わうってまさにそう。
兄弟が一番しんどいって言いたいわけじゃなくて、そういう種類の悲しみもあるよっていうこと
うちの母親が弟を事故で亡くした時にも、母の亡くなっていた祖母が霊体で出てきたそう。
私は知ってた、止めようと思ったけど止められなかったって言ってたみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あまりにつらい体験だと思う。
「行ってらっしゃい、気をつけて」この言葉の大切さが身に染みます。
心して生きて行きたい。 -
この年になると亡くなった沢山の人を思い出す。不義理をしている人たちのお参りに行かねば、その家族と話をしなければ。そして、身近な人にはなにがあっても、その日出かける時には、いってらっしゃいを言わなければ、そう思わせてくれる。
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私の弟も急に亡くなった。 作者はすごいと思う。 当時のことを克明に思い出すのはPTSDを発症してもおかしくない。 過去を何度も思い出すのは、再体験になる。 よくぞ書いたと思う。 弟への愛、恩返しなのかな。