ハラヘリ読書 (MF comic essay)

著者 :
  • KADOKAWA
4.15
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本棚登録 : 793
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046813077

作品紹介・あらすじ

森茉莉の書く“シュウクリイム”、
内田百けんの書く“おかうこ”、
村上春樹の書く“オムレツ”
森見登美彦の書く“お酒” etc……

古今東西の名作に登場する美味しそうな食べものを、
食いしん坊の作者独自の目線で語るコミックエッセイ。

遠い存在だった文豪や、物語の登場人物たちが、
いつの間にか身近に感じられる名作レビューエッセイです。

感想・レビュー・書評

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  • 食欲と読書欲をいっぺんに刺激するコミックエッセイ。
    村上春樹さんのオムレツのオシャレさにため息がでる。
    堀井和子さんのブレックファーストはとても素敵だが、いい加減な私は、作者とともに道のりの険しさ果てしなさに力尽きる。
    石井好子さん群ようこさんの失敗料理、トラブルクッキングに笑ってしまう。
    ナルニア国のプリンに昔読んだ本を思い出す。
    そして、森見登美彦さんのお酒!黒髪の乙女のラムと偽電気ブラン!飲んでみたいなぁ~と思っていたことを思い出した。
    作家さんは食べる事をなんて個性的に表現できるのだろう!
    食べ物のエッセイ、小説などが好きな人はちょっと読んでみてほしいです。

  • 本が大好き、特に食べる表現が巧みな本ばかり、筆者の目線で面白おかしく描いたエッセイ漫画。
    既に何冊か読みたい本が出てきてしまうほど、魅力的な本ばかりだ。是非宮田先生と同じ世界を見てみたいので、順番に読んでみようと思う。
    正直私もジャンルを広く読むわけではないので、こういった本の紹介をしてもらえる本(漫画)は大助かりだ。作家によって、食べることへの向き合い方、表現、想いというのはさまざまで、フレーズも美しく胸を打つ。
    宮田先生はレトロチックな絵柄で読んでいても心地よい。クスリと笑ってしまう箇所があって、とても面白かった。

  • SUNDAY LIBRARY:木村 衣有子・評『ハラヘリ読書』宮田ナノ・著 | 毎日新聞(有料記事)
    https://mainichi.jp/articles/20220913/org/00m/040/004000d

    ハラヘリ読書 | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/serial/haraheri_dokusyo/

    宮田ナノ|NANO MIYATA illustration
    https://nanomiyata.com/

    「ハラヘリ読書」 宮田 ナノ[コミックエッセイ] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322112000185/

  • クラシカルな雰囲気のイラストが素敵です。
    美味しいご飯と本は相性が良いですね。

    ちょっと本を読みたいけど何がいいかなって時に紹介本としても良いかもしれません。

  • はじめに、の気楽な本読みって所にまず共感
    量もあまり読まないし本好き!って胸張って言えないのわかる…

    ハラヘリって名のとおり読んでたら読みたい本たくさん出てきて作りたいもの食べたいものも増えるからメモしながら読むのおすすめ

    食のエッセイって自分でつくったり同じお店に行ったり追体験できるのが良いところだよねって改めて思ったり

    最後に読んだのもあるけど「土を喰う日々」が気になったから今度借りてみようかな

  • まず絵が可愛い!
    タイトルのハラヘリ読書とは、食をテーマにした本が好きなところから、本の中の食べ物をテーマにとこの本を描くことになったとか。

    全10話とプチコミック。
    1話 森茉莉といただくシュウクリイム
    4話 黒髪の乙女といただくお酒
    7話 角田光代さんといただくにがてだった食べもの
    が好きかな〜

    5話 失敗料理はクスッと笑えて
    8話 ブレックファーストは表現の仕方が好き

    おすすめの本もたくさん紹介されていて
    何冊か気になった本たち読んでみたいな!

  • key word コミックエッセイ 読書エッセイ 文学的感覚と食べ物表現の感受性

    楽しく読ませて頂きました。コミックの絵は可愛らしいし、文豪や小説家とご自身の対比の表現も豊かで面白い。描かれるご自身の体験や日常は可愛らしく微笑ましく、身近な印象を受けました。
    私が特に好きな章は「森先生の耽美なデザート」「巴里のオムレツ」「笠地蔵」ですね。読んだことのある本が出てくると同感!って言いたい。同じ本を読んで同じように感じるなら、やはり名作の持つ力、文豪の放つ言葉の表現ってすごいって思います。そう思わせてくれる本著も表現力の高い本だと思うのです。にしても、名作には美味しいものが出てくる…いや、卓越した表現力のなせる技なのかな。読書大好き。

  • 雑誌ダビンチでさわりだけ紹介されているのを見てから気になっていました。やっと手に取り。
    コミックエッセイですが内容からして自分は文学のジャンルに分けました。
    作者のナノさんは「迂闊に読書好きと言えない」と言っていますが読了してまごうかたなき読書好きだと私は思いました。
    自分もこれまであちこちで「趣味は読書」と語ってきた人生ですが、実は古典も近代の大御所もほとんど読んではおりませんし最近なんか小説もあんまり読まなくなってきて実用書とか教養書(それもあんまり難しくなくて自分鼓舞系や自己啓発的なのではないもの)が多いので、本好きではあるけども読書好きと言えないのではないかと思うことが多いです。
    本書に紹介されている作家もオーソドックスな方々と言えると思いますが読んだことのない人がほぼ。
    気になってたけど手に取らずに来た作家が多いこともあり読んでみたい興味が湧いてきた作家もいました。何より食べ物が美味しそう。シュウクリイム、こってりたっぷりな感じがたまらない。
    そして絵のタッチと描くシチェーションのチョイスが絶妙に合っている!と思います。たくあんの尻尾的な残念おかずも残念感がすごく伝わってリアル。

    巻末に著者のデビュー作がありますが、これもまた味わい深い。渋好みな小学生おもしろいし、何よりお茶団子をお父さんに食べさせたところには食べてないけど私も吹き出しました。これが実話というのもすごい。しかしこの好みだったらナノさんは結構な酒飲みなんでは…気になります。
    ぜひ続編を出していただきたいなぁ。酒飲み縛りとか、和食縛りとかのジャンルで括るなどの工夫?もあったらまた楽しそうな気がする。楽しみな作家さんです。

  • 本当に本が好きなんだなあ。
    育ちの良さが伺えて作者とご家族を好きになった。

    どの紹介も素敵なのだけれど、やはり森茉莉の紹介がダントツでそそられた。
    『シュウクリイム』
    なんと甘美な響きなのだろうか。
    読み終わってすぐにシュウクリイムとコオヒイを買いに行った。

    文字数も多過ぎず、かと言って買って損したと思う程薄くない内容、少な過ぎず多過ぎもしない文章にこれでもかという程魅力が詰まっていた。
    食べ物と読書が好きな人はぜひ読んで欲しい。

  • 角田光代先生、そんな力業な方だったのか…お、面白いな…

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著者プロフィール

1995年群馬生まれ。イラストレーター。「日々郷愁」にて第10回新コミックエッセイプチ大賞を受賞。

「2022年 『ハラヘリ読書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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