身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される 1 (フロース コミック)
- KADOKAWA (2022年8月5日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046816443
作品紹介・あらすじ
王都に住む子爵令嬢・クラリスは、「ファーレンハイトの宝石」とも称される美しい姉と常に比較され、家族に虐げられ、目立たないよう陰で生きてきた。クラリスが十九の歳、「人食い辺境伯」と呼ばれるジークフリート・グーテンベルグの戦果の褒賞として姉の身代わりで嫁ぐことになる。ところが辺境伯ジーンは、無口で無表情ながらもクラリスを思いやる、包容力に溢れた魅力的な人物だった。しかし「身代わり花嫁」であることに負い目を感じるクラリスは、なかなかジーンへ心を預けられないでいた。そんな折、王都より姉の結婚の知らせが届き、ジーンと王都に向かうことになり……? 不遇の令嬢が辺境の地で最愛の人と幸せになる王道ラブファンタジー!
感想・レビュー・書評
-
タイトル通りのストーリー。
でも、面白い。主人公カップルと並行して侍女メアリーと側近シドのストーリーもあるのが楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家族から疎外され「ファーレンハイトの宝石」と呼ばれる美しい姉のマチルダと比較され、ひっそりと生きてきたクラリス。
辺境伯のジークフリートは戦果の報酬として「ファーレンハイトの宝石」との結婚を望んだ。
しかし姉を嫁がせる気のない父親は姉の身代わりにクラリスを輿入れることに。
家庭でも周囲に気を配って生きてきたクラリスは、ここに来ても身代わりとしてジークフリートと接するのが辛くなっているのが見ててつらい。
それでも無表情で言葉が少ないジークフリートが、最初から真っ直ぐにクラリスを見て話を聞いているのが誠実でクラリスが惹かれていくのもわかる。
ただひたすら溺愛するのとは違うけど、クラリスの固まった心が癒されてほろほろとほどけていくのが心地いい。
同時にクラリスのメイドのメアリーの気の強さや明るさや頭の回転の速さも心強いし、ジークフリートの短所を指摘して軌道修正してくれるシドも頼もしい。
しかし、帯にもあるからネタバレではないと思うけど、マチルダは怖い。他の人達が穏やかで優しい顔つきだからこそ、マチルダの豹変ぶりは気持ち悪いくらい怖かった。