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- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047021082
作品紹介・あらすじ
桃山文化の立役者、千利休の跡を襲って、茶の湯の天下一宗匠となった古田織部は、今日、もっぱら「織部焼」を創始した茶匠として世に知られる。しかし、織部焼=古田織部という図式は、後世に組み込まれた虚像にすぎない。では、なぜこのような通説が生まれたのか?織部とはなにをなした人物であったのか?桃山文化を演出するコーディネーターとして類まれな才能を示し、慶長年間の茶の湯に新奇の流行を巻き起こした武将、古田織部の実像に迫り、その創意の根源を解き明かす。
感想・レビュー・書評
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千利休死後に天下一の茶人となった古田織部(重然)は松屋源三郎家に伝わる胡銅の水次を見て「花入に使ったら面白い」と述べた。「水次を見てこれを花入に転用しようという着想は、まさに創作数奇の真骨頂である」(矢部良明『古田織部 桃山文化を演出する』角川書店、1999年、210頁)。花入と水次は形式的には別ジャンルになるが、茶道具のジャンルは形式的なものである。
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