梁塵秘抄の世界 中世を映す歌謡 (角川選書 459)
- KADOKAWA/角川学芸出版 (2009年12月10日発売)
本棚登録 : 19人
感想 : 2件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047034594
作品紹介・あらすじ
平安末期に大流行した歌謡、今様とはなにか。熱狂的に今様を愛好した帝王・後白河院の編んだ『梁塵秘抄』の世界は、当時の新たな世相を反映して、極楽往生をとげた極悪人に関心を寄せ、地獄を訪う地蔵を頼む信仰心、都のファッションや新奇なものを追う好奇心、動物や昆虫までも愉快な仲間とみなす童心にあふれていた。現実を明るく謳歌する自由でゆたかな歌謡の世界から、中世の躍動する精神が見えてくる。
感想・レビュー・書評
-
今まで「梁塵秘抄」というと熊野詣を思い出していた。しかし、もちろん、それ以外にも和歌のような格式張った世界以外の今様の豊かな世界があることが改めてわかった。印象に残った今様、「われを頼めて来ぬ男 角三つ生ひたる鬼になれ さて人に疎まれよ 霜 雪 霰降る 水田の鳥となれ さて足冷たかれ 池の浮草となりねかし と揺りかう揺り揺られ歩け」
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今まで「梁塵秘抄」というと熊野詣を思い出していた。しかし、もちろん、それ以外にも和歌のような格式張った世界以外の今様の豊かな世界があることが改めてわかった。印象に残った今様、「われを頼めて来ぬ男 角三つ生ひたる鬼になれ さて人に疎まれよ 霜 雪 霰降る 水田の鳥となれ さて足冷たかれ 池の浮草となりねかし と揺りかう揺り揺られ歩け」
全2件中 1 - 2件を表示