日本仏教の基本経典 (角川選書 636)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047036543

作品紹介・あらすじ

釈迦の伝記と教えから紐解きつつ、三経義疏、般若経典群、戒律・法華信仰・浄土信仰の経典、お盆・施餓鬼の経典ほか、日本の歴史・文化・風習に大きな影響をあたえた29の重要経典を精選し、その要所を平易に現代語訳。基礎知識とともに、『源氏物語』『平家物語』といった古典文学との関わり、各宗派の教義、日常の話し言葉になった仏語の由来なども解説する。一冊で「読む」「知る」「学ぶ」ができる恰好の必備書。

はじめに 日本文化の中の経典

第一部 釈迦の生涯と教え
  第一章 仏伝の文学
  第二章 過去現在因果経(一) 前世から誕生・出家まで
  第三章 過去現在因果経(二) 成道の前後
  第四章 パーリ仏典の涅槃経 ブッダ最後の旅
  第五章 大乗涅槃経 一切衆生悉有仏性

第二部 日本の仏教と文化を育んだ経典
  第一章 聖徳太子の三経義疏 法華経・維摩経・勝鬘経
  第二章 鎮護国家の経典 法華経・金光明経
  第三章 薬師如来の経典 薬師本願経・薬師七仏経
  第四章 般若経典群 大般若経・仁王経・理趣経・般若心経
  第五章 戒律の経典 四分律・梵網経
  第六章 法華信仰の広まり 法華三部経
  第七章 浄土信仰の広まり 浄土三部経
  第八章 密教の経典 大日経・金剛頂経
  第九章 弥勒菩薩の経典 弥勒三部経
  第十章 観音菩薩の経典 観音経・千手観音大悲心陀羅尼など
  第十一章 地蔵菩薩とお盆・施餓鬼の経典 地蔵十王経・仏説盂蘭盆経など
  第十二章 原始仏典の再発見 発句経ほか

おわりに 岩にしみ入る蝉の声

感想・レビュー・書評

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  • お寺を訪れて拝む本尊や曼荼羅や仏画など、名前は知っているがどの経典に記されたものかは全く知らなかったので入門としてとても勉強になった。よく唱えている開教経の意味や、盂蘭盆の意味、五輪塔の起源など、私たちの生活になじんだ仏教についてより立体的に理解することができ、宗派の違いを理解する上でも助けになった

  • 日本の仏教受容の概観を説く。基礎的な流れはわかっている前提で書かれているように感じるが、歴史的なエピソードも踏まえて書かれてわかりやすい。出来るだけ仏典からの抜粋(現代語訳も付して)を多くしていることで仏典そのものの響きも感じられてよい。ちょうど放送大学で行われている「日本仏教を捉え直す」という講義を聞いているので繋がる部分も多くてさらに理解を進めたい。

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著者プロフィール

1949年、兵庫県姫路市夢前町生まれ。東北大学文学部宗教学科卒。宮沢賢治研究会『賢治研究』編集委員(2023年から編集長)著書は『宮沢賢治の誕生』(中央公論新社)、『イーハトーブ悪人列伝』(勉誠出版社)、『全品現代語訳 法華経』(角川ソフィア文庫)、『日本史年表』(朝日新聞出版)など多数

「2023年 『猫と笑いに銀河 宮沢賢治ユーモア童話選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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