青年家康 松平元康の実像 (角川選書 662)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047037113

作品紹介・あらすじ

忍耐と家臣たちの結束で江戸開幕を成し遂げた神君・家康――しかしその従来像は「松平・徳川中心史観」、つまり歴史の結果を必然とした予定調和の産物にすぎない。果たして桶狭間敗戦後、青年期の家康=松平元康は、いかに今川家の従属から独立し敵対していったのか。同時代にみられる「戦国大名」と「国衆」との関係のあり方を踏まえつつ、父・広忠時代からの松平氏の歩みや今川義元の三河支配とその実態を徹底検証。真実の家康像を提示する。

感想・レビュー・書評

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  • 松平氏の台頭から徳川家康になるまでの歴史がよくわかった

  • 第一章 安城松平氏の台頭と内紛

    鎌倉・室町時代の三河国と足利氏
    松平大郎左衛門尉家と「家祖」親氏
    伊勢家の被官として発展
    安城松平家の祖・親忠
    「永正三河大乱」の勃発
    信忠の隠退と分裂
    祖父・清康の実像
    「守山崩れ」

    第二章 父・松平広忠の苦難

    松平信定の岡崎入城
    広忠の帰還
    竹千代の誕生
    信孝の追放と水野家との同盟破棄
    今川・織田両氏との対立
    人質・竹千代をめぐって
    信孝の討滅と広忠の死

    第三章 今川義元の三河支配と松平元康

    竹千代の奪還と庇護
    今川氏の直接管理下の岡崎領の経営をめぐって
    岡崎領支配の実態と松平家臣
    今川氏の三河制圧過程
    元信(元康)の元服と最初の文書
    元康黒印状の発給者は誰か
    今川家親類衆としての元康
    元康と重臣との関係

    第四章 桶狭間敗戦と「独立」

    今川氏の尾張侵攻と織田氏勢力内部の対立
    決戦前夜の「境目」鳴海・大高両領
    義元の出陣目的
    桶狭間合戦とその性格
    岡崎への帰還
    今川氏への敵対
     
    おわりに ――<戦国大名・徳川家康>の誕生

    今川家従属下における松平元康の実像
    三河平定への途
    <戦国大名・徳川家康>となる

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著者プロフィール

1973年生まれ。
東洋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。
現在、東洋大学非常勤講師。
著書に『戦国・織豊期大名徳川氏の領国支配』(岩田書院)、『徳川家康――境界の領主から天下人へ』(平凡社)、『織田信長――戦国時代の「正義」を貫く』(平凡社)、『清須会議――秀吉天下取りへの調略戦』(戎光祥出版)、編著書に『図説 豊臣秀吉』(戎光祥出版)、『図説 明智光秀』(戎光祥出版)など多数。

「2022年 『図説 徳川家康と家臣団 平和の礎を築いた稀代の〝天下人〟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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