死と生の仏教哲学 親鸞と空海を読む (角川選書 665)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047037175

作品紹介・あらすじ

今この世界を生き、やがて死を迎え消滅する。あらゆる生命がたどるこのプロセスを仏教はどのように考えてきたのか。死と浄土、世界と聖性をめぐる究極の問いを、親鸞『正信偈』と空海『即身成仏義』に探る。

【目次】 *変更になる場合があります

第一章 インド思想から日本仏教へ
第二章 日本仏教の二つの典型──空海と親鸞
第三章 生命の意味と他者の存在
第四章 親鸞『正信偈』をよむ──死と浄土
第五章 空海『即身成仏義』をよむ──世界の聖化
終 章

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  • 親鸞『正信偈』と空海『即身成仏義』を精読し、対比させながら、仏教思想を現代に生かす方法を「神学的」に考える。両者は対極の思想なのかというと、自己否定という点で共存しているといいます。
    カルチャーセンター講義の筆録をもとに構成。著者はこれまでも同様の考察を発表されてきましたが、3年ほど前にお身内の方を亡くされたそうで、死に関する言及が凄みを増しています。

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著者プロフィール

国立民族学博物館名誉教授。比較宗教学、インド宗教思想史、仏教学。
1966年名古屋大学文学部大学院修士課程修了、1970 年ハーバード大学大学院Ph.D、1985年名大文学博士。1973年名古屋大学文学部助教授、1982年国立民族学博物館助教授併任、1989年名大および民博教授、1992 年総合研究大学院大学教授併任、愛知学院大学文学部国際学科教授を経て現職。
主著に『空の実践―ブッディスト・セオロジーⅣ』『ヨーガと浄土―ブッディスト・セオロジーⅤ』(講談社選書メチエ)、『ヒンドゥー神話の神々』(せりか書房) 、『ブッダから、ほとけへ 原点から読み解く日本の仏教思想』『聖なるものの「かたち」―ユーラシア文明を旅する』(岩波書店)、『弥勒の来た道』(NHK ブックス)、『仏教史 第1巻 仏教の源泉』『仏教史 第2巻 仏教の展開』(西日本出版社)など多数。

「2024年 『仏教学者、キリスト教徒の問いに答える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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