ユビキタス・コンピュータ革命: 次世代社会の世界標準 (角川oneテーマ21 C 44)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047040885

感想・レビュー・書評

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  • TRONの開発者でありユビキタス・コンピュータの草案者(*1)による著書。

    ユビキタスとは何か、それを実現した研究例、実現するための技術課題、現在の取り組み、ユビキタス社会を実現した未来について等、分りやすく説明されています。
    しかし、コンピュータの知識を少し要する部分も見受けられますので、注意が必要かと思います。


    4章構成の本書ですが、残念ながら2,3章は完全に本筋からそれていると言わざるを得ません。

    2章ではユビキタス社会とセキュリティについての話題であるはずなのに、セキュリティの歴史から紐解き、被害状況や、法整備までを説明され、ユビキタス社会への関連づけが殆どありません。
    ユビキタス社会の実現に向けて、取り組まれた、取り組まれている、取り組まれるべき事を示して欲しかったところです。

    3章ではオープン・アーキテクチャに関するメリットを述べていますが、出てくるのはまたもや歴史のみ。歴史も大切なので、必要だとは思いますが、歴史から学んで今後どうすべきか、どういったオープン・アーキテクチャでユビキタスが開発されるべきかということの説明が明らかに不足していると感じました。
    この章はオープン・アーキテクチャが素晴らしく「TRONはオープンアーキテクチャです」という宣伝の為に使われた章と感じました。


    これらの脱線した2つの章を差し引いて☆3つという評価をするのは、その他の2つの章が私にとって魅力的であったためです。

    (*1)ユビキタスという言葉自体は故マーク・ワイザー博士により用いられた。

  • ユビキタスマンというからには読んでおかないとな。(デジハリ大学院に提供)

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著者プロフィール

INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長、工学博士。東京大学名誉教授。IEEE Life Fellow。YRPユビキタス・ネットワーキング研究所長。組込OSとして世界中で多数使われている。TRONはIEEEの標準OSでもある。2003年紫綬褒章、2006年日本学士院賞、2015年ITU150Award受賞

「2022年 『教養としてのコンピューターサイエンス講義 第2版 今こそ知っておくべき「デジタル世界」の基礎知識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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