「夜のオンナ」はいくら稼ぐか? (角川oneテーマ21 B 85)
- KADOKAWA (2006年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047100503
感想・レビュー・書評
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普段メディアなどで目にする経済が表の経済だとすると、この本は表には出ない裏の経済を端的に書いた本。
タイトルに惹かれて読んだが、内容は統計(著者のフェルミ推定を含む)に基づいたデータが並べられて読み応えがあった。
キャバクラで使われた消費の約半分はホストクラブに流れていた事実は衝撃だったが。。。w詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
売春の経済。
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なんかあわない
血が通ってない感じがして
また、表面をなぜているだけで
違うんじゃないかなあ?
というところが多い気がする。
なんかその辺で簡単に知ることができるものを集めて、
書いたみたいな
その内容自体もそれだけ?
って感じだし、それに対しての著者の考えみたいなものもないきがして
なんかひたすら薄っぺらいという印象を私は受けてしまった -
気が狂ったか、大学入学当初のプレゼミでビブリオバトルがあり題材にこれを選んだ。奇をてらったんだろう、青い自分よ。
ホンマでっかTVに出演されていた門倉貴史先生の本分ですかね。ビブリオバトルでは少しウケつつ、内容の説明に入ると女学生方は引いていたような気がします。キャバクラの話とかね。 -
風俗業界を中心にそれぞれの市場規模を推定し現状を示しているところは興味深く面白かった。ただ、昼クラ、パチンコ、海外の売春組織まで扱い、視点が発散した感があったことが残念。
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さすが門倉先生、といった感じでしょうか。
高級クラブのホステスは給料を投資に、キャバクラ嬢は給料を消費に使うというのはなかなか面白いです。どっちにしても経済の循環になっているんだと再認識させられます。
気になるのが一点。
そもそも『夜のオンナ』の仕事を無くさなくても良いのかという議論がありません。著者は需要と供給があるからそういった議論はしていませんが、こういった形の女性の社会進出は違うような気がします。他の健全な産業に代替した方が良いのではないか……性の搾取という観点から考えれば、ある程度の規制や環境を整備等、落とし所を決めなくてはいけないと思います。
水商売だけが女性の働く場所になるようでは健全とは言えません。現実に他の仕事よりも給料が良いからといって、市場規模が大きいからといって、『夜のオンナ』が増えるのは賛成しかねます。
理想論はさておき、日本の現状として、『夜のオンナ』の市場規模は全体から見ても大きく、改めて驚きます。しかも世界的に見てもその比率は大きく、日本経済を支える重大な役割を果たしている現実は受け止めなくてはなりません。彼女たちの働く環境をより安全に、より快適にしなくてはならないという著者の意見には賛成です。
僕の評価はA-にします。 -
TVで活躍している門倉先生が書いた本。さすがに、アングラの経済学の専門家の書籍ゆえに、他の風俗ルポとは違い、経済効果や市場規模などの言及が多い。
ただし、調査母数が少ない、他の調査からの引用と推定など、信頼性には懸念が残る。
「体当たり系」のライターとコンビを組めば、さらに奥深い結果が得られるのでは? と感じた。 -
データが不足してる業界なので、推計することに価値はあるけれど、大胆すぎるような。あと「夜の世界は稼げる」って前提に基づき過ぎてる。無駄遣い、高級取りというイメージはちょっと古い気がする。
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合法・非合法も含めた、非フォーマルな経済活動を「夜のオンナ」に象徴し、その規模を見積もる。なかなか見ることが無さそうな、データやエピソードが集められている。厳密な統計ではなく、仮定の条件下での試算だが、中には兆の単位に達する業態もある。昼間の経済活動でオトコが稼いだ金が、夜のオンナの財布に入り、翌日またブランド品や旅行や高級食材に消費されるという、昼夜のマネー循環がマネー見てとれる。