超・美術館革命: 金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21 A 66)
- 角川書店 (2007年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047100954
作品紹介・あらすじ
1年間の入場者が5〜6万人と言われる市立美術館。だが、一般になじみの薄い現代美術を扱う金沢の美術館に、わずか2年あまりで300万以上もの人びとが訪れた。美術館に革命を起こした「アイデアと情熱」をすべて紹介する。
感想・レビュー・書評
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美術館は美術好きの来館者をただ待ち構えるのではなく、収益を上げ来館者数を増やすため能動的に社会に対して働きかけていくための工夫が必要があり、その中でも特に将来を担う子供達にとって美術館が身近な存在だと知ってもらうことが大切なのだとわかった。
国宝だからすごいと価値を押し付けるのではなく、幾つかのヒントを与えておいて好きかどうかは観る人に判断させる事が大事。
経済が文化を支えるのではなく、文化が経済を活性化して日本を豊かにしていく、という文が印象的だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカと日本の美術館の違いが根本的に違ったのがよくわかりました。
また金沢21世紀美術館に行って、貼紙ないとか、監視員さんの服装とか観察したいです。 -
「#超 ・美術館革命──金沢 2 1世紀美術館の挑戦」角川書店、蓑豊著
Day31
著者は「あの」金沢21世紀美術館の館長。かなり話題になった美術館だから、デザインの裏話的なものを期待して読み始めたら、これが大違い。
勉強の仕方や、(学者さんなのに)営業の仕方といったところに、多くのページが割かれた内容。
そもそも館のデザインは著者が館長に呼ばれる前年に決まっていたというのも、縁みたいなものを感じた。
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vol.132
初年度の経済効果は328億円!見せ方次第で人は集まる!
http://www.shirayu.com/letter/2011/000262.html
Vol.156 街ぐるみで仕掛けを施す!地方発の新しい集客のかたち?
サブ本として紹介http://www.shirayu.com/letter/2012/000312.html -
建物というハードの奇抜さだけでなく、学芸員というソフトと、それを引っ張る館長の熱意がいかに重要かを教えてくれる。美術館を博物館に置き換えても同じことが言えそうだ。ただ巻末の対談が本文と同じことの繰り返しになっているのが気になるが。
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金沢21世紀美術館。行きたいと思っていたんだけどまだいけてない。笑 さらに行きたくさせるような一冊。確かにこの美術館が出来て美術館業界に革命がおきたのかもしれないね!
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【選書者コメント】北陸新幹線が開業して早1年強。金沢旅行も身近になりました。金沢旅行の定番としては、近江町市場、兼六園、そして、何より金沢21世紀美術館でしょう。金沢駅からそれなりに離れているにもかかわらず、年間150万人を動員する驚異の美術館の取り組みを紹介しています。
【請求記号】7000:1290 -
街の真ん中、四方から入りやすく、だれでもぶらりと立ち寄れて、子どもが走り回り、楽しくやさしく説明してもらえる。美術を見る目だけではなく、資金調達経験もあり、経営哲学を持っている。
金沢という街にとって、美術館がいかに大きな存在であるか、もし駐車場になっていたらと考えるとその差が際立ちます。 -
芸術とか全く興味が無い私ですが、すごく面白かったです。
金沢21世紀美術館が成功した理由が書かれています。
46万人しかいない金沢市で、現代美術の美術館への入場者が年間157万人にまで至った。
それには様々な工夫がされており、簑さんが特に注目したのが「子供」だった。
子供の心理を良く理解していて、"子供が親をこの美術館に連れて来る。"という仕組みを作った。
「子供でいっぱいの美術館」
という従来のイメージを払拭する美術館に驚きました。
また、子供を集めたのはただ入場者数を増やすためだけではなく、簑さんの将来の日本を変える為でもあった。
全部このような美術館になると、古き良き芸術作品が展示できないので
(こういう美術館"も"良いな)
という目で読むと良いと思います。 -
すごく分かりやすいし、世の中の美術に対する見方については的を射ていると思う。
金沢21世紀美術館に行ってみたくなりました。
ザ・ぴんくはうすってここにあったの初めて知った