大人のための国語教科書 あの名作の“アブない”読み方 (角川oneテーマ21) (角川oneテーマ21 A 107)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102149

感想・レビュー・書評

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  • どの解釈も面白かったです。
    個人的には、「羅生門」と「山月記」の解釈がお気に入りです。

    しかし、タイトル通り、「大人」になってから読んだからこそ、面白さを感じられたようにも思います。
    特に、山月記は中学生の頃からすきなお話でしたが、当時は李徴の「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」のフレーズを、自分自身のちっぽけなプライドと重ね合わせ、反省し、戒めにしました。
    そして今は、偶然にも中国の科挙に興味があり、また監察御史という役職もわかっていたため、この本で解釈されていることがよくわかりました。

    大人になった今、李徴は臆病な自尊心と尊大な羞恥心の罰を受けたのではないかもしれない、と思えたことは、今のわたしにとっては意味があることのように感じます。

    何事もきっと、タイミングがあるのだろうなあ。

    2015.02.04

著者プロフィール

1953年東京都生まれ。東京大学教授、全国「九条の会」事務局長。主な著書に、『ことばの力 平和の力――近代日本文学と日本国憲法』(かもがわ出版)、『記憶せよ、抗議せよ、そして、生き延びよ 小森陽一対談集』(シネ・フロント社)、『あの出来事を憶えておこう 2008年からの憲法クロニクル』(新日本出版社)など。

「2018年 『手塚マンガで憲法九条を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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