仕事力のある人の運動習慣 脳細胞が活発になる二倍速生活 (角川oneテーマ21 B 149)

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.20
  • (2)
  • (16)
  • (18)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 133
感想 : 27
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102996

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  これは、意外な拾いもの。脳科学をふまえた健康本としてよくできているし、読み物としても面白かった。

     全然売れてなさそうだが、本来もっと売れてもよい本。角川ではなく幻冬舎新書から出していたら、10万部超えコースだったのではないか。

     何がよくないって、タイトルがダメ。『仕事力のある人の運動習慣』では、本書のよいところがまったく伝わらない。山本ケイイチの筋トレ推奨本『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』の二番煎じみたいに思えてしまう。

     実際には、本書はよくある「筋トレ推奨本」などではない。「運動すると頭がよくなる」というテーマの本なのだ。そして、運動するとなぜ頭がよくなるのかを、きちんとデータをふまえて解説した本なのだ。
     ならば、ストレートに『運動すると頭がよくなる』というタイトルにすればよかったのに……。

     昔ながらのマンガやテレビドラマの中では、成績のいい生徒は運動オンチの青びょうたんで、運動のできる生徒は成績が悪いものと相場が決まっていた。そのためか、我々はとかく運動と頭のよさを結びつけて考えない。むしろ反比例させて考えがちだ。
     しかし実際には、運動こそが最高の脳トレであり、運動能力が高い人ほど学力も高い傾向があることが、さまざまな研究成果から明らかになっているという。

     ただし、その場合の運動は有酸素運動でなければダメで、ここでいう「運動能力」とは筋力ではなく「心臓血管能力」のこと。心臓血管能力が高まればそれだけ脳に大量の血液が送り込まれ、脳細胞の働きも活発になる、というわけだ。

     言われてみれば単純明快な話で、なるほどと思う。
     そして著者は、脳機能を高め、記憶力を高めるためにどのような運動をすればよいかを、さまざまな角度から解説していく。

     副題にいう「二倍速生活」とは著者が提唱する“脳機能を高めるための生活スタイル”の一つで、「家事など日常の行動を、なんでもできるだけ二倍速で行うように心がける」こと。それだけでかなりの運動量になる、というのだ。つまり、いわゆる「NEAT」(非運動性熱産生)による体力増強のすすめといえる。

     運動と脳の関係を多角的に読み解いたサイエンス雑学読み物としても、楽しく読める。

  • 新書

  • 運動は大事ですよ、という本。

  • ・運動をして「心臓血管能力」を鍛えれば読解力と論理的思考力が高まる
    ・朝飯前の運動は危険

  • 読了

  • 1休み時間は運動をして身体の疲労と精神の疲労のバランスをとる
    2休み時間は1分間に100歩ペースの早歩きをする
    3 1時間座ったら3分の早歩き
    4 歩くのが無理ならせめて立ち上がる
    5 息を止めずに上半身の伸びをする
    6 食後30分間の運動が血糖値を安定させる
    7 通勤通学はできるだけ歩く
    8 運動は朝が効果的。朝食前はだめだけど
    9 ストレス感じたら自分が気持ちいいと思う運動を無理せずに
    10 精神的疲れを感じたら5分でも散歩を
    11 日常生活をスピードアップして二倍速生活を

  • 運動をすると脳が活性化する、記憶力が向上するという主張は裏付けとなる研究結果もあってよくわかります。
    ただ、朝食前のジョギングは脳に悪いとかジュースの一気飲みはダメだとか、etc..ちょっと神経質すぎないか?
    細かい著者の性格が垣間見れるので、「脳にいい」と著者が言っていることも、大枠で捉えると変わんないんじゃね?、という気になってくる。

  • この本の構成は、初めの6割くらいが「なぜ運動をしなければならないのか?」、残りが「ではどんな方法で運動をすればよいか?」という風になっている。
    著者自身が、文章に説得力をもたせるためにこの構成にしたのだろう。非常に真面目な性格であると伺える。
    が、若干クドいw
    前半を読んでいる途中に、「もう分かったから、その方法を教えて下さい!」と辟易してしまった。
    しかしながら、やはりそのクドさをもって書かれた方法は、やはり説得力があり、方法論自体は納得。
    How toの部分は簡潔に書かれているので、そこだけ読むというのも一手。
    幾つか方法が書かれているが、その内の1つ2つはすぐにも実践できそうなので、早速トライしてみようと思えたので、結果的には良書か。

  • 頭のいい子は、運動が出来ない。という昔からある先入観にメスを入れる一冊。運動を重要視し、どのような運動が、脳の活性化によいかを紹介している。勉強・仕事の前に運動すること。朝食より前には絶対に運動してはいけない。歩く、走る、など心配機能に持続的に負荷をかける運動が脳の活性化によい。朝の通勤に歩いてみようかという読後感を持つ事が出来る。

全27件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

医学博士・心療内科医師。本郷赤門前クリニック院長。新宿ストレスクリニック顧問。1964年生まれ。灘高校、東京大学卒業。東京大学大学院医学博士課程を修了。現在、脳科学とメンタル医学を活用した診療に携わる一方、TV・ラジオ・雑誌・WEBなどメディアに多数出演中。

「2019年 『「ついつい先送りしてしまう」がなくなる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉田たかよしの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×