- Amazon.co.jp ・マンガ (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047263208
感想・レビュー・書評
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既刊未収録分も掲載した、完全版といえる上中下の最終巻。心中、仇討ち、江戸と大阪の武士比率、遣手婆、先物買い、幽霊の通念……大阪文化の教科書のよう。これぞ天下の台所。本作を読んで、大阪新町にタイムスリップいたしましょうぞ。
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いやはや、おもしろうございました。
大阪新町の遊郭を舞台にした、天神(遊女)和泉とその禿・ささらを中心とした物語。
一瞬、杉浦日向子を彷彿させるが、いささかギャグが効いている。
しかし、決して悪ふざけが過ぎている訳ではなく、楽しめる。
それに、かなり当時のことを調べて書いているということが伺える。
何度か読み返しそう。
というか、昨晩も読み返してしまった。 -
ただ単に 気の狂ったやうな歴史考証だけがあるんでなくて、禿の 額がよいのだよ額が!!から遊女のおねいさん、お久米ババアに、ほかの皆さんが、人間として描いてある。
なので、結構面白い。
カタカナ用語とかが出てきても、違和感がないのは『風雲児たち』でもさうだけど、そんな感じ。
ハレー彗星 ああ 霊魂がどうたらとしてのハレー彗星 結構よい。
そんでもって、和泉さんが、 公方様(綱吉公)を、ぶっ殺す計画を立てて、実行するわけか。あぁ。
他でも指摘されてゐるが、平和が続くと、戦時よりも自殺者が増える謎現象がある。さう言ふ関係を、かうやって描くのはいい感じの筈。 -
大柄で金にうるさくクールで強い大坂・新町の遊女和泉の身辺どたばたを禿を狂言回しに描く。
すごい表紙だし絵柄はヘタウマで洗練されてるとは言いがたいんだけど引き込まれてしまった。 -
やっとラストまで読めましたな。
下巻の影の主役は、一番始めから登場していたのに今まで名前も出なかった遣手のお久米さんです。
彼女の波瀾万丈の人生をご堪能あれ!