テイルズ オブ ヴェスペリア 虚空の仮面 下 (ファミ通文庫)
- エンターブレイン (2010年7月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047266575
作品紹介・あらすじ
騎士・ダミュロンは、"人魔戦争"によって大切な人と生きる目的、そして命そのものを失う。しかし、騎士団長アレクセイが心臓魔導器を移植したことにより、ダミュロンは"人魔戦争"から戻った数少ない騎士のひとり"英雄シュヴァーン"として生きることになるのだが…。飄々としたキャラクターで人気のレイヴンの、ゲームでは触れられなかった過去を描く外伝、下巻。オリジナルスタッフが贈る知られざるレイヴンの物語が、ここに完結。
感想・レビュー・書評
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相変わらずイエガーが気になる・・・;
ゲームプレイ済みです。
序盤中盤は感情を抑え込んでしまっているせいか全体的に単調で、後半、今度は進みが早すぎて色々なシーンが飛ばされてしまっている感が否めない。(特に砂漠)
けれどもラスト、一時ダミュロンに帰るシーンでは
『やっと戻ってきた』
という感慨があり、個人的には上下通して満足のいく面白さでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アレクセイの心情変化~ゲーム内での、ユーリたちに真実を明かす頃まで。
上巻にも書いたが、アレクセイの元の性分/そこからの変化の流れが一番印象的だった。
また、シュヴァーン視点で物語を追うので、ゲーム本編よりもルブランたちへの愛着が湧いた。
ゲーム本編の内容に触れるとは思っていなかった(前日譚のみだと思っていた)ので、ゲーム内の時間でレイヴンがどんな風に考えていたのかを覗けたのも大きな収穫。
総じて、レイヴンの人格形成が想像以上に複雑なのがわかってより好きになった。
TOVが好きな人には、レイヴンが特別好きかどうかに関わらずおすすめしたい。 -
過去篇はゲーム本編とのキャラのギャップがありすぎて、慣れるまで時間がかかってしまった。
そして、ゲーム本編の時間軸になると、あっさりと物事が過ぎて行ったのでなんか物足りない…。後半もうちょっと丁寧に書いてほしかったなぁ…。 -
後半ちょっと飛び飛びで急ぎ足だったのが残念。
神殿から脱出してレイヴンが自分自身を取り戻す件はグッとくるのですが、やはりシュヴァーンからレイヴンに変わっていく辺りの描写が弱かった気がする。ゲームでの、彼の言動なんかと照合してみると「えー?」ってなる。(シュヴァーンで病み病みなのに、ミョルゾで「ジュディスちゃんみたいなクリティアっ娘に会えると思ってたのに〜」って発言してるのとか・・・プロ根性なのかな!?うん、そうだよね!?)
あと、個人的に最後エステルとの絡みは余計だった気がする。三文字で言うなら「蛇足」、二文字で言うなら「野暮」。だって、あんな大変な過去を背負った大人が、小娘の薄っぺらい労いの言葉に感動するってどうよ。無理あるだろ!白けちゃったよ〜。でも、10代向けの小説である事を鑑みると「はい、ここカタルシスね!」って場面を創らないといけないんだろうな・・・と推測。
結論としては、表面だけサラ〜と読めば、おっさんへの理解が深まったと感じられる作品。でも、理解を深めるためにゲームと照合したり何度も何度も読み直したりすると、謎が深まる感じ。
そんなレイヴンには、FF7よりエアリスのこのセリフをプレゼント「私、本当の貴方にあいたい・・・」以上です。 -
生きていればきっと救いがあると、希望を持たせてくれるような物語でした。
自分は何になりたいのか。空のまま生きるだけで、本当にいいのか。
深く問いかけられるように感じました。
うまいことはなにも書けませんが、決して損にはならないので、機会があればぜひ読んでいただきたい本です。 -
面白かったです、やっぱりえぐいし色々うわーって思うところはあるけど、やっぱり公式だから、ああなったんだなーって分かる感じ。仕方ない、とは思いたくないけど仕方ないというか……。
マイタケももうちょいうまくいきられたらよかったのにぬ……。
ちゃんとレイヴンもこれから自分の人生、歩けるといいよね。
そんでエステルかわいいまじかわいい