- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047284234
作品紹介・あらすじ
三カ国で領土争いをしているグラン山が燃えた-。次期女王たる自分にしかできないことをするため、レティは騎士のアストリッドを連れて王城へ戻る。ところが、大規模な支援をもぎ取ったレティに魔の手が!グラン山に戻る道中、罠にかけられたレティは、アストリッドとともに渓谷に転落。グラン山で指揮官を任されていたデュークはその報を聞き…!?最強女王伝説、奇跡を願う第4弾。
感想・レビュー・書評
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今回は、おこぼれ姫と言われながらも、ちゃんと王になる事を知っていて用意周到な準備をしてきた美人で強いレティーツィア姫のお人好しが全開の巻!苦難に落ちいっているものがいて自分に助ける力があるなら助けるということなのだ。グラン山が火事になり、隣国の被害が甚大になり、レティは朝会議で自国ソルヴェールの利益にはならないと反対する臣下たちを説得して、大規模援助を勝ち取る。援助に向かう途中で罠にはまり、谷に落ちていくアストリッドを助けるために、レティ自身もアストリッドを庇いながら落ちていく。騎士王から受け継いだ力で死ぬことは免れて、さらに刺客たちが襲ってくるが、アストリッドに気絶させるだけで殺させない。火事で危ない目に会っていた敵の医師のオスカーも助ける。しかも、医師に絶望していたオスカーに「医師としてでなく、人としてなすべきことをやれ」といって改心させてしまうのだ。そして、騎士王の力を使って、雨を降らせて火事を消し止める。力尽きて水没してしまいそうなレティの危機にやって来たのは、勿論…。ここから恋に発展するのかなあ。レティとアストリッドの大活躍の感動編だった。
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今回は現実の方の話より事情を理解しているからこその言動や王一人一人の個性溢れる言動など王達の会議の間の描写が印象に残った。特に最後の銃声王との場面が良かった。
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二人の兄王子たちの争いの激化から、こぼれ落ちてきた王位を手に入れたと思われているレティーツィア王女の女王への道。
常に王としての判断をしようとがんばっているレティのこぼれる思いを、「部屋」の住人達がひろっていくところがかっこよかった。王だから、そして「自分がいつか死ぬ」ことを知っているから。「後の時代に生きる人」の想いを知っているからこそ、できること、できないことがある。その「高い視点」が常を生きる我々にはないものであるからこそ、物語で読むとその快感はたまりません。
ラブはほぼないですが、政治の世界に生きるレティの孤独で、思いを支える人たちを思いやる態度が綺麗で読んでいて楽しいです。おすすめ。レティははよ告白してよいと思います。剣の騎士もいることだし。あと女の子もほしい。 -
デュークの出番が少ないけど、そのぶん彼の糖度は高めの巻でした。
毎度毎度歴代王が集まるシーンが好き
2017.10.15 -
最初から気になってはいたアストリッドが頑張るお話で嬉しい。アストリッドはいい男になるよ王女様…!
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レティーツィア最大のピンチ!?
12本の約束の剣を持つレティはほぼ無敵かと思っていたのに、まさかあんな怪我を負うとは!
しかも、部下(?)であるアストリッドを庇ってとか、恰好良過ぎッ(>▽<)
そのアストリッドも今回は大活躍で、おまけに色恋沙汰に関しては、デュークよりもアストリッドの方が鋭いところがまた笑えた。 -
【4】アストリッドが出ずっぱりなので、アストリッドファンには嬉しい今巻(自分は特に思い入れのあるキャラは今の所居ないので総合して楽しめます)。レティは、ひたすら合理的に突き進む指導者の印象があったので、これほど人の命を平等に思い遣ってるとは意外でありました。そしてルートガー、心に深い傷を持っているようで、何があった?王の間の王達の背景が漠然としていて気になるので外伝でも出ないかしら?
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領土争いをしているグラン山が燃え、次期女王たる自分にしかできないことをするため、王城へ戻る。ところが、大規模な支援をもぎ取ったレティに魔の手が。
アストリッドやっと騎士になれそうでよかった……!
レティが相変わらずかっこいい巻。
今まで、騎士王の力がスパイスで使われる程度で、ものすごく役立ったという描写はなかったのですが、今回はなくてはいけない!という情況でした。
それにしても銃声王が切なくて、単体で読みたいくらいです。
戦争をやっている王様は辛いなぁ。