- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047291508
作品紹介・あらすじ
「化学反応を起こすのよ!」三年に進級した藤島麻衣子が開催したのは、学校全体を巻き込んだ一大イベント!文研部員同士をも激突させた闘いと、藤島の隠された思惑が錯綜する波乱のカップルバトルロイヤルから、部長に千尋、副部長に紫乃が就任した文研部の、悪戦苦闘の新入生勧誘活動、莉奈の『お兄ちゃんの友達チェック』に、卒業を目前に永瀬伊織が振り返る高校生活まで。愛と青春の五角形コメディ、美味しいところを凝縮したココロコレクト第3弾!
感想・レビュー・書評
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ココロコ、最終巻!
やっと読めました。うん、短編集と言っても
この本を読まないとこの作品は終われないと思います。
というのも、ココロコは「ふうせんかずら」と文研部の
戦いの話ではなく(大笑)、
彼等の高校生活のお話だったので。
前回の不満が見事に解消されていました。
逆に、この本だけ読んでも正直面白くないと思います。
彼等が何を背負って何を乗り越えてこの巻に辿り着いてるかを
知ったうえで読まないと泣けない。
逆にずっと追いかけていると最後の1ページは
感無量ですね。
しかも、あくまで高校生活は「通過点」だということを
しっかり感じさせるラストなのも素晴らしかったです。
この先生の作品はまだ「ココロコ」しか知らないので
今後も楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本当に、本当に、本当に―
読んでて考えさせられる事もあって好きなシリーズでした。「未来へ」のごっさんと伊織の会話、忘れません!
ラストを飾るにふさわしい短編集に言葉はいらない。ただ最後を締めるなら藤島さんじゃないけどこの台詞で。
「みんなそれぞれ、オンリーワンの幸せを掴んでね」 -
ふうぜんかずらとそれに起因するさまざまな出来事を乗り越えた彼らの、何てことはない高校生活の最後の煌きが詰まった一冊でした。
僕は小説を読む時、極端に登場人物に感情移入することはあまりしないし、好きではないのですが、彼らの生き方、感情はとても人間的で、だからこそ作品、ひいては登場人物たちに惹かれていったのだろうなと思います。
そして永瀬視点で描かれる最後のエピソード、これこそここまで彼らの物語を読んできた僕らが万感の思いでたどり着いたものだと思いますし、永瀬の最後の言葉はずっしりと重く、胸に響きました。
彼らの行く先は誰にもわかりませんが、この物語を最後まで読めてよかったと心から思います。 -
「ココロコネクト」見事完結!
途中だれたところもあるけれど、最後まで読めてよかったという作品です。
特に今作の「新入生よ、大志を抱け」と「未来へ」は個人的にはヒットで、ドタバタや超常現象に頼らなくてもしっかり読ませる力のある作者だなと再確認。
次は単巻でシリアスな青春ものとか書いてくれないかな。
庵田先生の次回作を楽しみにしています! -
シリーズ番外編最終巻。短編4本を収録しています。
「お兄ちゃんの友達チェック」は、太一の家にやってきた文研部員たちを、彼の妹の莉奈がチェックする話。
「カップルバトルロイヤル」は、藤島麻衣子の提案により、学園全体を巻き込んだ一大イベントが開催されます。千尋と志乃がコンビを組んで、太一・姫子コンビにポーカーの勝負を挑んだり、本編では実現されなかった唯と千夏の空手対決がおこなわれたりしつつ、渡瀬が藤島さんへの想いを彼女に打ち明けるストーリーです。
「新入生よ、大志を抱け」は、3年生の太一たちが引退して千尋と志乃が勧誘する文研部を、加藤拓海(かとう・たくみ)という男子生徒が訪れる話です。
「未来へ」は、卒業を間近に控えた3年生の12月、卒業後に教育大に進学することが決まっている伊織の心の揺れ動きが描かれています。
太一と姫子、唯と青木のバカップルぶりはすっかり安定軌道に乗ってしまっているためか、他の登場人物に焦点を当てた作品が多くなっています。番外編というのはそうしたものなのかもしれませんが、ちょっと落ち着きすぎの太一にほんの少しですが苛立ちのようなものも感じてしまいました。 -
ココロコネクト 最終巻
シリーズ通して高校生の心の葛藤だったりを
描いてある。
最終巻もしかり。
青春時代に読みたいシリーズかも。
それぞれのキャラが悩んだり、楽しんだりするのを
読みながら自分も共に楽しめた、という感じでした。
アニメ化から読んだけど、この作品に出会えて良かったなぁーと思います。
中高生時代に読めてたらベストだったけど(笑)
とにかく…!面白かったです♪ -
4つの物語の短編集。
最後のココロコネクト。
主人公は永瀬伊織だったと感じられる。
そして、ごっさんがいい仕事してますなー。
全体的には、話がごちゃっとしてる感が、あったかな。
カップルバトル・ロワイアルなんて、やりたいこと詰め込んだーって感じでしたね。